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コラム

白内障になると夜間の見え方が変わるのか?日中における見え方の違いについて解説

2025年06月20日

白内障になると、視界が変わります。

日中だけでなく、夜間の見え方が変わるため、注意が必要。

見えにくくなった結果、転倒のリスク・事故に合うリスクが高くなります。

今回の記事では、白内障を発症した時の夜間の見え方・治療法を紹介します。

監修者 佐藤琢紀(サトウ タクノリ)

監修者:佐藤琢紀(サトウ タクノリ)

銀座数寄屋橋クリニック院長

2004年東北大学医学部卒業後、国立国際医療センターで研修医として入職。2019年には国立国際医療研究センター国府台病院救急科診療科長に就任。18年間救急医として約36,000人の診療経験を通じ、現行医療の限界を認識。元氣で楽しい人生を歩むための戦略の重要性を感じる中、ストレスフリー療法と出会い、その効果に感銘を受ける。これを多くの人に広めるべく、2024年4月より銀座数寄屋橋クリニックでストレスフリー療法に特化した診療を行っている。

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そももそも白内障とは一体どのような病気なのか

そももそも白内障とは一体どのような病気なのか

白内障は水晶体が濁る病気。

視力が徐々に低下します。

水晶体は外からの光を集めてピントを合わせる働きをもっていますが、年齢とともにタンパク質が変性した結果、水晶体が濁ります。

中高年以降に発症。

80歳以上でほぼ100%白内障の症状が見られるといわれています。

そのままにしておくと、失明の可能性があります。

適切に治療をおこなえば、視力の回復も見込める病気です。

白内障の発症後における夜間の見え方

白内障の発症後における夜間の見え方

白内障を発症すると、目に入った光をまっすぐ網膜に届けられず、散乱してまぶしく感じます。

特に夜間のヘッドライト・街灯がまぶしく感じやすくなる点に注意が必要です。

白内障を発症すると、昼と夜で見え方が変わります。

人の目は瞳孔を開いたり閉じたりして、光の量を調。

白内障で水晶体が濁ると、明るい日中は視界に変化がないものの、暗い夜は濁った部分が視界を遮るため、見えづらくなります。

見え方の変化により生じる問題

見え方の変化により生じる問題

白内障で視界が狭まったり、まぶしさを感じたりすると、日常生活にも支障がでます。

転倒による骨折・夜間の交通事故に遭う確率が上がるなど、さまざまな危険が伴います。

視界からの情報が脳に届きにくい状態は、意欲の低下や思考能力の低下につながるため、注意が必要。

認知症のリスクが高まります。

見えにくさが与えるストレスによって健康指数が下がると、寿命の短縮を招く可能性があるので、早めの治療が重要です。

夜間と日中の見え方が変化した際は眼科に受診することが重要

夜間と日中の見え方が変化した際は眼科に受診することが重要

夜間や日中の見え方に変化が現れた時はすぐに眼科を受診してください。

白内障自体は失明のリスクは低いですが、緑内障などの疾患に気付きにくく、失明につながる可能性があります。

白内障は加齢とともに多くの方が発症するものの、初期症状に気付きにくいです。

普段から見え方に変化がないかセルフチェックをし、定期的に眼科で検査を受けましょう。

核白内障と皮質白内障の特徴・見え方の違い

核白内障と皮質白内障の特徴・見え方の違い

白内障のなかには核白内障・皮質白内障があります。

見え方・進行状況がそれぞれ異なるため、注意が必要。

ここでは、核白内障・皮質白内障特徴について解説します。

核白内障

核白内障とは、水晶体の濁りが核まで及んでいる病気です。

中心部まで白濁しているので、見え方が明らかに変わります。

色の判別がつきにくくなった・視界が茶色がかっているなどの症状が現れます。

進行が緩やかかつ日常生活に支障をきたしていない場合、気付かない場合がある点に注意が必要。

核白内障は、白内障の進行段階を4つに分けたときの3番目の成熟段階にあたります。

白内障の症状が著しく進行しているので、早めに眼科を受診してください。

皮質白内障

皮質白内障とは、水晶体の周辺が白濁する病気です。

老人性白内障に見られる症状の一つ。

中心部は透明性を保っているため、見え方に変化がなく、多くの方が初期症状に気付かないです。

水晶体周辺の濁りにより、光が乱反射するため、光がまぶしいと感じるようになります。

ものが二重に見え始めたなどの症状が現れた場合、皮質白内障の疑いがあるため、注意しましょう。

白内障により見え方が変化した際に行われる治療法

白内障により見え方が変化した際に行われる治療法

白内障は早期に治療をすると、病気の進行を遅らせることができます。

手術により、視力の回復が見込めます。

生活の質を下げないためにも、白内障の早期発見が重要。

ここでは、薬物治療・手術・ストレスフリー療法について紹介します。

薬物治療

白内障の初期段階では、点眼薬治療で進行を遅らせます。

目薬の種類は2つ。

水晶体の混濁化を防ぐピレノキシン製剤・白内障の進行で減ったグルタチオンを補うグルタチオン製剤があります。

白内障は水晶体中のタンパク質が他の物質と結合・変性した結果、水晶体が白濁します。

目薬が処方される目的は、タンパク質の変性を防ぐこと。

ピレノキシン製剤・グルタチオン製剤いずれの点眼薬も白内障の進行を阻害するだけで、一度低下した視力をもとに戻すことはできません。

手術

白内障手術の目的は濁った水晶体を取り除き、視力を回復させることです。

白内障の手術は眼球を切開した後、濁った水晶体を吸い取り、眼内レンズを挿入。

局所麻酔をするため、痛みが少ないです。

日帰り手術が可能で、日常生活程度であれば当日から問題なく生活できます。

なかには、術後から視力の回復を感じる方もいます。

ストレスフリー療法

ストレスフリー療法とは、身体の特定の6点に直径1cmの導子をつけ、遠赤外線を30~60分照射する温熱療法です。

水晶体周りの代謝を良くすることで、白内障の進行の阻害・回復が期待されています。

副作用もなく、体への負担が小さい点がメリット。

軽度の白内障であれば、水晶体の濁りが解消された報告もあります。

血流を改善し、白内障を対策しましょう。

まとめ

白内障になると夜間の見え方が変わるのか?日中における見え方の違いについて解説のまとめ

白内障を発症すると、夜間の見え方が変わります。

水晶体が白濁すると、光の乱反射が起きます。

夜間のライトがまぶしいと感じた場合、白内障の疑いがあるため、注意が必要。

目薬・手術での治療が一般的です。

ストレスフリー療法は体への負担が小さく、全身の改善につながります。

白内障を対策したい方は、日頃のケアの一環に取り入れてみてください。