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コラム

見え方がおかしい時は注意が必要!おかしくなる原因について解説

2025年07月15日

「最近、見え方がおかしいけど何が原因?」という疑問にお答えします。

見え方がおかしい・違和感がある場合には、重大な目の病気のサインの可能性もあるため、早期発見・早期治療が重要です。

この記事では、見え方のセルフチェックの方法や見え方がおかしい原因について、詳しく解説します。

見え方がおかしい原因を知りたい方、目の病気の罹患リスクが高くなる40代以上の方におすすめの内容です。

監修者 佐藤琢紀(サトウ タクノリ)

監修者:佐藤琢紀(サトウ タクノリ)

銀座数寄屋橋クリニック院長

2004年東北大学医学部卒業後、国立国際医療センターで研修医として入職。2019年には国立国際医療研究センター国府台病院救急科診療科長に就任。18年間救急医として約36,000人の診療経験を通じ、現行医療の限界を認識。元氣で楽しい人生を歩むための戦略の重要性を感じる中、ストレスフリー療法と出会い、その効果に感銘を受ける。これを多くの人に広めるべく、2024年4月より銀座数寄屋橋クリニックでストレスフリー療法に特化した診療を行っている。

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見え方がおかしいと感じた際は眼科に受診することが重要

見え方がおかしいと感じた際は眼科に受診することが重要

「見え方がおかしい」という症状は、眼精疲労・ストレス・加齢による老眼などが原因で起こることがあるため、注意が必要です。「目や体をしっかり休ませる」「老眼鏡を使用する」などの方法で、解消できることがあります。

緑内障や糖尿病性網膜症など、最終的に失明に至る可能性がある重大な病気のサインとして現れることもあるのです。

「見え方がおかしい」と感じたら、早めに眼科を受診し、原因疾患の早期発見・早期治療につなげてください。

さまざまな目の病気の罹患率が高くなる40代以降は、年に1度の眼科検診を受けておくと安心です。

見え方をチェックする方法

見え方をチェックする方法

ここでは、自身の見え方がおかしいのかどうか、眼科に行く前に自宅で簡単にチェックする方法を紹介します。

パソコンがあれば短時間でチェックできるので、年配の方も若い方もぜひやってみてください。

ただし、これらはあくまでも簡易テストです。結果が良くても病気がないと証明するわけではない点に注意が必要。

視野チェックシート

「視野チェックシート」の「クロックチャート」は、緑内障を発症した際に起こる視野の欠けをチェックする検査です。

パソコン画面に表示されたチャートを使い、片目ずつチェックします。普段からメガネを使っている方は装用してください。絵が1つでも見えないことがあれば、眼科の受診をおすすめします。

  1. まずは右目で、「ヒマワリ」の中心の赤い点を見ながら画面に近づいたり離れたりして、「イモムシ」が見えなくなる位置(盲点)を見つける。
  2. 「右目用」をクリックするとチェックが始まる。
  3. 赤い点を見ながら、「イモムシ」「テントウムシ」「チョウ」「ネコ」の絵がすべて見えるか確認する。
  4. 画面をクリックすると時計回りに絵が動くので、一周するまでクリックを続け、そのたびに絵がすべて見えているか確認する。
  5. 最後に赤い点を見て、「ヒマワリ」の格子や花弁にゆがみや欠けがないか確認する。
  6. 左目も同様にチェックする。

視野セルフチェック

「視野セルフチェック」の「クアトロチェッカー®」は、視野チェックシートと同様に、緑内障などによる視野の欠けをチェックする検査。

片目を隠しながら中心の「*」マークを見て、周辺に現れる●の数を数える方法です。

パソコン画面を使い、片目ずつチェックします。普段からメガネを使っている方は装用してください。●が1個でも見えないことがあれば、眼科の受診をおすすめします。

  1. まずは右目をチェックする。「*」をクリックするとスタート。
  2. 「*」を見たまま、点滅する4個の●のうち何個見えるか確認する。
  3. 片目につき8回行う。
  4. 左目も同様にチェックする。

アムスラーチャート

「アムスラーチャート」とは、見えにくさや視野のゆがみなどを調べる検査です。網膜や視神経の疾患を見つける手がかりになります。

パソコン画面に表示された20×20の格子状のシートを使用。

パソコン画面から目を30cm離し、片目ずつ格子の中心にある黒い点を見ます。その際、普段使用しているメガネは装用したまま行ってください。

「線がゆがむ」「中心の黒い点が見えない」「格子の一部が欠けて見える」など、見え方がおかしい場合は、眼科を受診してください。

コントラスト感度簡易セルフチェック

「コントラスト感度簡易セルフチェック」は、見え方の質を調べる検査です。加齢や白内障などにより低下するコントラスト感度をチェックします。

片目を隠しながら、視力検査で使う「ランドルト環」の切れ目が上下左右のどの向きかを回答していく方法。普段からメガネを使っている方は装用してください。

環の切れ目が見えない場合は、白内障などの病気やメガネの度数が合っていないなどの原因が考えられるため、眼科の受診をおすすめします。

  1. まずは右目をチェックする。
  2. 視力検査の要領で、環の切れ目の方向を回答する。
  3. 片目につき10回行う。
  4. 左目も同様にチェックする。

見え方がおかしいと感じる主な原因

見え方がおかしいと感じる主な原因

見え方がおかしいと感じる原因には、さまざまなものがあります。

ストレスや眼精疲労などが原因であれば、改善策をとることができます。緑内障や糖尿病性網膜症のように最終的には失明に至る病気も含まれるため、注意が必要です。

以下、原因について詳しく解説していきます。

ストレス

1つ目の原因は「ストレス」です。

心身の疲れや睡眠不足などの「ストレス」により自律神経が乱れると、目の血行が悪くなったり、ピントの調節機能がうまく働かなくなる場合があります。

こまめに休憩をとる、趣味や好きなことをする時間を作る、睡眠時間を確保するなど、ストレスを溜めない生活を心がけることが重要です。

それでも症状が続く場合には眼科を受診し、目の病気が隠れていないか、検査を受けることをおすすめします。

ドライアイ

2つ目の原因は「ドライアイ」です。

「ドライアイ」とは、涙の分泌量の減少や涙の質の低下を引き起こす病気。

涙は油層、水層、膜型ムチンから成り、それらのバランスが涙の安定性を保っています。この層が不安定になると涙が蒸発しやすくなるのです。

症状は、目がかすんで見える・目が疲れる・ゴロゴロする・充血するなど。角膜表面に傷を伴うこともあります。

原因は、特に環境要因が大きいとされています。例えば、スマートフォンを見続けてまばたきが減ることや、エアコンで室内が乾燥しがちなことなどです。また、コンタクトレンズの長時間の装用なども関わっているとされています。

予防法は、目をケアする・まばたきの回数を増やす・コンタクトレンズを正しく装用するなど。改善しない場合は、目薬の使用や眼科の受診を検討してください。

眼精疲労

3つ目の原因は「眼精疲労」です。

「眼精疲労」とは、目のピントを調整する筋肉を酷使したことで調整機能がうまく働かず、休息をとっても目の疲れが回復できない状態です。

近年は、スマートフォンやパソコンの長時間使用により多くの人が眼精疲労に悩まされています。焦点が合わない、視界がぼやける、目の乾き・痛みなどの目の症状に加え、頭痛や肩こり、吐き気など、全身に症状が現れることもあります。

眼精疲労を放置すると、それらの症状が慢性化し、日常生活に支障をきたす可能性があります。適度に目を休める、遠くのものを見る、目の周りを温めるなどの対策がおすすめです。

加齢

4つ目の原因は「加齢」。ここでは「老眼」に的を絞って解説します。

「老眼」は、加齢により目の焦点を合わせる力が低下し、近くのものが見えにくくなる「調節異常」の一種です。

ヒトは近くのものを見るときは、目の「水晶体」を厚くしてピントを調整。加齢によって水晶体の弾力性が失われた結果、ピントを合わせるための毛様体筋も衰えます。結果、老眼に至ります。

40代ごろから、細かい文字を読むのがつらい・目が疲れやすいなどの老眼の症状が現れ始めます。

老眼は眼精疲労の原因にもなるため、「老眼鏡」や「遠近両用コンタクトレンズ」で矯正することが必要です。

白内障

5つ目の原因は「白内障」。

「白内障」とは、加齢や紫外線、糖尿病などの原因により、目の「水晶体」が混濁する病気です。

水晶体はカメラのレンズのような役割を担い、外からの光を集めてピントを合わせています。水晶体が濁ると、光が通りにくくなりピントの調整機能が低下。その結果、目のかすみ、光がまぶしい、視力低下、ものが二重に見えるなどの症状が現れます。

多くは加齢が原因です。早い人では40代で発症。80歳を過ぎるとほぼすべての人に症状が認められます。

初期には進行抑制目的で点眼薬による治療が行われるのに対し、進行してからは視力回復目的で濁った水晶体を「眼内レンズ」に交換する手術を行います。

緑内障

6つ目の原因は「緑内障」です。

「緑内障」は、視神経の障害により視野が狭くなっていく病気です。損傷した視神経を元に戻す方法はなく、緑内障は失明リスクを伴う病気となっています。

眼球の中には「房水」が流れており、その流れにより発生する眼球内部の圧力が「眼圧」。眼圧が上昇すると、眼底にある視神経乳頭が圧迫され視神経が損傷することで、視野の一部が欠損します。

初期症状はほぼ自覚されないことが多いのです。目のかすみや視力低下などの違和感がある場合、できるだけ早く眼科を受診しましょう。

早期発見し治療を開始すれば、視野障害の影響を抑えながら通常の日常生活に戻ることは十分可能です。

ぶどう膜炎

7つ目の原因は「ぶどう膜炎」です。

「ぶどう膜」とは、血管と色素に富んだ組織。眼球を包む脈絡膜、毛様体、虹彩から構成されています。

「ぶどう膜炎」はぶどう膜に炎症が起こる病気です。細菌・ウイルス・真菌などによる感染や免疫異常などが原因。

目の痛みやかゆみ・視界のかすみ・まぶしさを強く感じる・飛蚊症などの症状を起こします。片目に起こることもありますが、両目に起こることもあります。

原因に合わせた治療が必要です。再発しやすいため、治ってからも定期的に眼科を受診しましょう。

網膜剥離

8つ目の原因は「網膜剥離」です。

「網膜剥離」とは、網膜に裂孔ができ、そこから徐々に網膜が剥がれることで視力の低下を生じる病気。

黒い点が飛んでいるように見える飛蚊症や、光がチラチラ見える光視症、視野欠損などの症状が現れます。

網膜が剥離すると、その部分の視細胞は酸素や栄養を受け取れずに機能を失うため、できるだけ早い段階での治療が必要です。網膜中心にあって文字などを認識する黄斑部が剥離すると、短期間で大幅な視力低下を起こします。

網膜裂孔に対しては、剥離を抑えるためのレーザー治療を行います。剥離が認められる場合には、手術が必要です。

視神経炎

9つ目の原因は「視神経炎」です。

「視神経炎」とは、網膜が受信した視覚情報を脳へ届ける「視神経」に炎症が起こる病気。

片方の目の急激な視力低下が見られ、頭痛や眼球運動痛、色覚異常を伴うこともあります。

原因には感染症や自己免疫疾患などがありますが、原因が特定できない「特発性視神経炎」が最も多いとされています。

特発性視神経炎の治療は、ステロイド剤の大量投与を行う方法が基本です。原因が特定できている場合は、それぞれに合わせた治療法が行われます。

閃輝暗点

10個目の原因は「閃輝暗点」です。

「閃輝暗点」は、突然「ギザギザ」した稲妻のような光が現れ、視界の一部が見えにくくなる現象です。「キラキラ」「チカチカ」「ゆらゆら」などとも表現されます。

症状は10~20分ほどで治まりますが、多くの場合「片頭痛」を伴います。片頭痛の程度は、軽い頭痛から吐き気や嘔吐、めまいを伴う症状までさまざまです。

閃輝暗点と片頭痛が起こるメカニズムは未解明ですが、脳内の血流とセロトニンという物質が関係していると考えられています。

トリガーになりうるものは、「ストレス」・「タバコ・アルコール・コーヒーなどの嗜好品」・「生活習慣の乱れ」などです。

片頭痛を伴わない閃輝暗点は、脳梗塞や脳腫瘍が原因の可能性があるため、早めに病院を受診してください。

脳梗塞

11個目の原因は「脳梗塞」。

「脳梗塞」は、脳動脈が血栓で閉塞するなどして、脳細胞に血液が十分に供給されなくなる病気です。

脳梗塞の後遺症である視野障害は、視覚をつかさどる領域の障害により引き起こされます。

特に多い症状は、視野の片側が見えにくくなる「半盲」。両目に起こる「同名半盲」が多いです。このほか、「視野欠損」やものが二重に見える「複視」などもあります。視野障害が残ると、日常生活に大きく支障をきたします。

リハビリや適応訓練を行うことで、見落としが減る・欠けた視野を補う動作が習慣化するなど、生活への支障を軽減できる可能性があります。

糖尿病性網膜症

12個目の原因は「糖尿病性網膜症」です。

「糖尿病性網膜症」は、糖尿病の合併症のひとつです。

初期には自覚症状がほとんどありません。進行すると、飛蚊症や視力低下などが見られ、最終的には失明に至る場合もあります。

高血糖状態が続くと、網膜の細い血管が損傷を受け詰まりやすくなります。そうなると網膜全体に酸素が行き渡らず、新生血管を作って酸素不足を補おうとします。しかし、新生血管は脆く容易に出血を起こし、それにより網膜剥離を起こすことがあるのです。

治療法は、進行段階などに応じて、「レーザー光凝固術」や「硝子体手術」などがあります。

目の調子をサポートするストレスフリー療法

目の調子をサポートするストレスフリー療法

近年、全身の血流や自律神経を整えて目のコンディションを根本からサポートする「ストレスフリー療法」が注目されています。

「ストレスフリー療法」とは、身体の特定の6点に直径1cmの導子をつけ、遠赤外線を30~60分照射する温熱療法です。

「ストレスホルモンの低減」・「血流の大幅な増加」といった効果が確認されています。高血圧や糖尿病、認知症、不眠症、冷え症など、さまざまな病気の症状を改善する効果が期待できます。

ストレス低減・血流改善により、「見え方」の改善効果にも期待ができる点も特徴の1つ。

実際に、ストレスフリー療法を受けた人の中には、「老眼」・「白内障」・「緑内障」の改善効果があった報告もあります。

まとめ

見え方がおかしい時は注意が必要!おかしくなる原因について解説のまとめ

今回は、見え方がおかしい原因をメインに解説しました。

見え方がおかしいときは、何らかの目の病気が原因かもしれません。

特に注意したい症状は、視野欠損・急激な視力低下です。これらを放置すると失明のリスクがあります。見え方に違和感があれば、早めに眼科を受診してください。

また、全身の血流や自律神経を整えて目の調子をサポートする、「ストレスフリー療法」という選択肢もあります。

この記事が、見え方で悩んでいる方の参考になり、目の病気の早期発見につながれば幸いです。