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ストレスの原因

CAUSEストレスの原因

ストレスホルモンの一つとも呼ばれる「コルチゾール」とは

現在、私たちの体では、ストレスがかかると脳の視床下部から「副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(CRH)」がでて、脳下垂体に「副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)」の分泌を促し、「副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)」は副腎皮質を刺激して「コルチゾール」というストレスホルモンを分泌します。
コルチゾールは、副腎皮質から分泌されるホルモンの一つです。ストレスを受けたときに、脳からの刺激を受けて分泌が増えることから「ストレスホルモン」とも呼ばれています。
しかしコルチゾールは、ストレスを感じたときにだけ分泌されるホルモンではありません。身体の機能を程よく保つために、不可欠な存在なのです。
コルチゾールの主な働きは、肝臓での糖の新生、筋肉でのたんぱく質代謝、脂肪組織での脂肪の分解などの代謝の促進、抗炎症および免疫抑制などで、基本的には身体のバランスを整える働きをしており、それ自体は体に悪影響を及ぼすものではなく、体に必要な存在なのです。
過剰なストレスを受け続けると、コルチゾールの分泌が慢性的に高くなります。
コルチゾールの分泌過多は、ストレスから身を守ろうとして起きる現象です。瞬間的な量の増加に問題はありませんが、長期的なストレスにさらされることで、糖尿病、高血圧、脂質異常症、白内障、緑内障、筋肉量低下、脂肪沈着、骨粗しょう症(骨年齢の老化)、不眠症、うつ病、免疫力低下などの一因となることが分かってきています。これは加齢により増える病気や現象であり、コルチゾールは老化を早めるホルモンであると言えます。

コルチゾールの分泌
ストレスホルモンの一つとも呼ばれる「コルチゾール」とは

ストレスが続くと多くの疾患の発生につながる

人は血流によって酸素や栄養を隅々まで送り、免疫を担当する白血球も多くは血流にのって運ばれます。
酸素は細胞のエネルギーを生み、白血球の防御手段としての活性酸素にも使われます。栄養は組織の維持および構築(成長)や修復に使われます。
白血球は本来、異常を発見し、有害な細胞(癌など)や異物(細菌など)を認識し対処します。
しかしコルチゾールは、白血球の活動を抑制させる作用があります。
慢性的なストレスは、ガンにかかるリスクを高めるといわれますが、それはガン化したごく初期の細胞を白血球が未然に退治できなくなることが原因です。
つまりストレスが続けば、高血圧や糖尿病になるばかりでなく、慢性的な組織血流不全があちこちに生じ、多くの疾患の発生につながるのです。