白内障手術を控えている方のなかには、不安を感じている方も多いでしょう。

白内障手術後の生活には、気をつけたい大切なポイントがあります。

違和感を覚える方もいるため、目のコンディションを整えるケアも大切です。

そこで今回は、術後の過ごし方を詳しく説明。

ストレスフリー療法によるケア法もご紹介します。

これらの情報が、白内障手術後の生活に不安を感じている方にとって、安心材料となれば幸いです。

白内障手術後の生活におけるポイント

白内障手術後の生活には、注意すべきいくつかのポイントがあります。

術後の回復をスムーズに進め、再発や合併症を防ぐためには、正しいケアが大切です。

そこで、白内障手術後の生活で気をつけたい8つのポイントを、わかりやすくご紹介していきます。

ぜひ、参考にしてください。

手術後1週間以内の入浴・洗髪・洗顔を控える

白内障手術後、首から下のシャワーは手術当日や翌日から可能ですが、顔や目に水がかからないように注意が必要。

入浴や洗髪、洗顔を控える理由は、白内障手術後の目が敏感で、感染症のリスクが高まるためです。

目の傷が完全に治癒していない時期に水や汚れが目に入ると、感染を引き起こす可能性があります。

また、入浴により目に水や汗が入ることや、血圧を上昇させることを避けるため、浴槽に浸かることは1週間程度控えましょう。

白内障手術後3～7日間は目を清潔に保ち、医師の指示どおりに過ごすことが大切です。

一定期間にわたって目薬を用いる

術後の炎症を抑え、傷口を細菌感染から守るために、目薬を用いる必要があります。

リンデロン点眼・ベガモックス点眼・ネバナック点眼など目の回復を助ける重要な目薬。

目薬は一定期間使用します。

白内障手術後の炎症を抑え、感染症を予防し、術後の回復をスムーズに進めるためにとても重要です。

経過に応じて点眼の濃度を薄くしたり、回数を減らしたり調整されます。

そのため、医師の指示に従い、正しく使用しましょう。

自己判断で中止すると、炎症や感染のリスクが高まるため、指示どおりの使用が大切です。

一定期間にわたって飲酒・喫煙を控える

白内障手術後は、一定期間にわたって飲酒や喫煙を控えるのが大切です。

術後すぐのお酒は血流が促進されることにより、傷口の炎症を悪化させる可能性があります。

回復が遅れたり、感染リスクが高くなる点に注意が必要。

飲酒量にもよりますが、少なくとも術後1週間は控えるのが一般的です。

喫煙は血流を悪くし、目の治癒を妨げるため、できるだけ避けましょう。

回復をスムーズにするためにも、医師の指示を守ることが大切です。

白内障手術直後の運転を控える

視力が安定するまで車の運転を控える必要があります。

白内障手術直後すぐは視界がぼやけたり、まぶしさを感じたりするため危険です。

視力が安定するまでは目を保護するため、必要に応じて1週間程度、眼帯や保護メガネを着用します。

視力検査は術後3日目頃に行うことが多く、見え方は手術前後で変化することがポイント。

運転を再開する際は、いきなり遠出をせず、近距離から徐々に距離を慣らしていくと安心です。

医師の許可が出るまでは無理をしないようにしましょう。

一定期間にわたって重いものを持つ作業を控える

白内障手術後は、一定期間重いもの（目安として5キロ以上）を持つ作業は控えましょう。

重いものを持つと腹圧がかかり、眼内圧に影響して、術後の傷口に負担がかかる可能性があります。

その結果、炎症や出血、合併症のリスクが高くなることがあり、布団の上げ下ろしなども注意が必要です。

術後1～2週間は無理をせず、目に優しい生活を心がけましょう。

目の回復状況に合わせて、無理なく生活を送ることが重要。

また、回復には個人差があります。

医師の指示に従うことが大切です。

無理のない範囲でスマホなどを用いる

白内障手術後の当日は、スマートフォンやパソコンの操作はできるだけ控えましょう。

多くの場合、翌日からテレビ・パソコン・スマートフォンなどの使用は可能ですが、目の疲れを防ぐためにも長時間の使用は避けてください。

術後1週間ほどは、少しずつ使用時間を延ばし、疲れを感じない程度に控えておくと安心です。

特に手術直後はまばたきが減りやすく、目が乾燥しやすくなります。

涙が少なくなると、目を守る機能が低下し、感染リスクが高まるため注意が必要。

テレビやパソコン、スマートフォンなどの電化製品から発する光（ブルーライト）はそこまで気にする必要はありません。

気になる方は、ブルーライトをカットするフィルターをモニターに貼るなどの対策をおすすめします。

目を守るためにも、こまめに休憩を取り、医師の指示に従いましょう。

埃の多い場所に注意した上で家事を行う

埃の多い場所での作業は、感染リスクを高めるため注意が必要。

白内障手術後の家事は、医師の指示を受けて翌日から無理のない範囲で行うことができます。

掃除や洗濯、炊事は翌日から可能ですが、埃っぽい場所での作業は避けることが大切です。

特に目に傷がある術後すぐの時期は、目の表面に傷があります。

そこから細菌が入り込む可能性があるため、埃の多い場所での作業は十分な注意が必要です。

目を保護し、無理のない範囲で清潔な環境を保ちながら家事を再開します。

視力が安定してからメガネを作る

白内障手術後は視力が安定するまでに、1～2ヵ月かかります。

この期間、眩しさや視力の不安定さが続くこともあるため、注意が必要。

サングラスやUVカットレンズでこれらを軽減できます。

ですが、手術後、以前使っていたメガネの度数は合わなくなることが多いです。

術後すぐにメガネを作ることは避け、眼科医に相談したあと、視力が安定してからメガネを選ぶことをおすすめします。

術後は目がデリケートで、菌や埃に敏感な状態です。

乱視が強くなることや、裸眼視力が不安定なため、すぐに作ったメガネは合わなくなります。

視力が安定した2～3ヵ月後に新しいメガネを作り直しましょう。

手術後に定期検診を受ける

白内障手術後には、定期的な検診を受けることが重要です。

手術後の経過を確認し、視力の回復状況や目の健康状態を医師がチェックします。

通常は、術後数回の検診が必要とされ、最初は術後1週間以内、次に1ヵ月後、その後は3ヵ月ごとなど一定の期間診察が必要。

傷口の回復具合や眼圧、視力の変化などを確認し、異常があれば早期に対処できるようにするのが検診です。

定期検診を受けることで、再手術の必要性や感染症の予防など、目の健康を守るための最善のケアが受けられます。

医師の指示を守り、必要な検診を忘れずに受けましょう。

白内障手術後の違和感

一時的に異物感や眩しさ、軽い痛みなどの違和感を覚える場合があります。

これは、目が回復していく過程での自然な反応です。通常数日から数週間で治ります。

術後に眼圧が一時的に上昇したり、飛蚊症が見られることも。

数ヵ月後には後発白内障が生じることもありますが、これはレーザーで治療可能です。

まれに、眼内レンズの位置ずれや脱臼、嚢胞様黄斑浮腫、眼内炎などの合併症が発症することもあります。

異変を感じたら、すぐに眼科を受診しましょう。

早期の受診で適切に対応できます。

目などのコンディションを整えるストレスフリー療法

ストレスでコチゾールが増えると、白内障や緑内障などの病気を引き起こす可能性もあります。

ストレスフリー療法は、全身のストレスを軽減し、血流の改善やコルチゾールの低下を促す、安全で体に優しい治療法です。

目のコンディションを整えたい方におすすめですが、症状によっては白内障手術が必要なケースもあります。

目の不調が気になる方は、まずはストレスフリー療法を試してみるのも一つの方法です。

医師と相談しながら、適切な治療を選びましょう。

まとめ

白内障手術後は、目を清潔に保ち、無理のない生活を心がけることが大切です。

点眼薬や定期検診を忘れず、医師の指示に従って過ごしましょう。

目などのコンディションを整えるストレスフリー療法も、上手く取り入れることも選択肢のひとつ。

日常生活の中で少しずつ視力が回復していく過程を楽しみながら、前向きに過ごしていきましょう。