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コラム

白内障手術ができない人は一体どのような人なのかについて解説!

2025年06月01日

白内障は失明する場合があります。手術は白内障の患者の方にとって視力を回復する希望となる治療方法。

白内障手術は全ての人ができるわけではないため、注意が必要です。

健康状態に応じて、白内障の治療が行われます。

この記事では、白内障手術が難しいとされる人の特徴や・手術が適さない理由、代わりとなる治療方法について解説します。

監修者 佐藤琢紀(サトウ タクノリ)

監修者:佐藤琢紀(サトウ タクノリ)

銀座数寄屋橋クリニック院長

2004年東北大学医学部卒業後、国立国際医療センターで研修医として入職。2019年には国立国際医療研究センター国府台病院救急科診療科長に就任。18年間救急医として約36,000人の診療経験を通じ、現行医療の限界を認識。元氣で楽しい人生を歩むための戦略の重要性を感じる中、ストレスフリー療法と出会い、その効果に感銘を受ける。これを多くの人に広めるべく、2024年4月より銀座数寄屋橋クリニックでストレスフリー療法に特化した診療を行っている。

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そもそも白内障とは一体何なのか

そもそも白内障とは一体何なのか

白内障は目の水晶体が白く濁ることにより、発症する病気です。

水晶体は外からの光を集め、ピントを合わせる機能を担う組織。水晶体が正常な場合、光を通します。

水晶体の中にあるタンパク質が変性した結果、白く濁ります。

主な症状は以下の通り。

  • 視界がぼやける
  • 視力の低下
  • 光が眩しく感じやすくなる

白内障手術ができない人

白内障手術ができない人

白内障の進行を長期間放置すると、視力低下・失明のリスクが上がります。

進行した白内障の治療として、レーザー・超音波を使った手術が選択される場合が多いです。

白内障手術はどのような方でもできるわけではないため、注意が必要。

ここからは、一体どのような方が白内障手術が難しいかについて解説します。

白内障以外の目の病気になっている人

白内障を発症している方の中には、白内障以外にも目の病気を発症している場合があります。

緑内障をはじめ、黄斑変性・黄斑円孔などの黄斑疾患などの目の病気を併発することが多いといわれています。

白内障手術が難しく、医師から断られる可能性もあるため、注意が必要。

白内障による失明(視力0.05未満)は、白く濁った部分を取り除き眼内レンズを入れることにより、視力が回復する場合があります。

急性緑内障による失明の場合、眼の視神経がダメージを負うため、白内障手術をしても視力が回復するとは限らないです。

白内障の症状が進行している人

白内障は進行すると、水晶体が徐々に硬くなります。

白内障の手術で多く用いられる超音波乳化吸引手術は、光を通しにくくなった水晶体を超音波で砕き、吸引する手術。

白内障の症状が著しく進行た場合、硬くなった水晶体を超音波で砕くことが難しいです。

砕いたとしても、硬くなった水晶体の破片が他の組織を傷つける場合があります。

白内障手術の難易度も上がり、期待できる効果を十分に得られない場合があるため、手術に踏み切れないケースも考えられます。

体調が安定していない人

眼だけの症状・状態が安定していても、体調が安定していない人は白内障手術ができない場合があります。

緊張で血圧が上昇したり、狭心症発作を起こしたりする可能性があるからです。

半年以内に脳卒中や心筋梗塞などを起こした方・持病で健康状態が安定しない方は、手術ができないことが多い点に注意が必要。

糖尿病を併発している方は、白内障手術による合併症のリスクが高まるため、白内障手術を行う際は慎重な判断が求められます。

急性緑内障で失明した人

急性緑内障とは、緑内障の一種。眼圧の急上昇・強い眼痛・頭痛・吐き気・嘔吐などの症状が起きる緊急性の高い病気です。

急性緑内障を放置すると、数時間から数日で失明する可能性があります。

急性緑内障による失明の原因は、視神経のダメージ。白内障手術で視力が回復することは難しいです。

白内障手術ができる人

白内障手術ができる人

白内障は加齢に伴い、発症する確率が高くなります。徐々に進行する病気のため、早期発見・治療が重要。

仕事・運転をしている場合、白内障手術ができるかどうかのポイントを一度チェックすることをおすすめします。

ここからは、白内障になっても手術ができる人について解説していきます。

強い眩しさを感じた人

白内障になると、車のライト・太陽の光などに強い眩しさを感じる場合が多くなります。

車を運転する際に危険が伴い始めるため、白内障手術を早期に行うことが重要。

運転免許における視力の基準は、左右いずれも0.3以上・両目で0.7以上と定められています。

基準を下回ると、免許を失効する場合もあるため注意が必要です。

視力が急に0.5以下になったメガネが不要な人

白内障は水晶体が白く濁る病気。水晶体は光を集め、ピントを調節する組織です。

水晶体が濁ると、視界がぼやける・眩しく感じる・物が二重や複数に重なって見えるなどの症状が現れる場合があります。

水晶体の濁る場所によっては、視力低下が表れるため、注意が必要。

視力が急に0.5以下になったメガネが不要な方は、できる限り早めに手術することをおすすめします。

白内障手術に耐えられる体調の人

白内障手術は局所麻酔で行われるものの、体調が安定していなければなりません。

脳卒中・心筋梗塞などを発症してから半年以上経過していない方などは、手術時の緊張による血圧の上昇・心臓への負担に耐えられないと判断される場合も多いです。

目の手術であっても、全身の状態も関係します。体調が安定して手術に耐えられると判断された方が白内障手術の対象。

病院の手術方法に賛同した上で医師の指示に従える人

白内障の手術には、超音波を利用した手術・レーザーを利用した手術など、手術方法が複数存在します。

病院が提示した手術方法・リスクについて賛同できない方は白内障手術はできない点に注意が必要。

手術方法に賛同した方が白内障手術を受けられます。

手術・リスクに賛同したとしても、認知症の症状が重い方・手術中に勝手に動く方・医師の指示に従えない可能性がある方は、手術ができない場合があります。

目に違和感を感じた際は早期に受診することが重要

目に違和感を感じた際は早期に受診することが重要

白内障は加齢に伴い、発症する確率が高くなります。

視力低下・目のかすみ・眩しく感じやすくなる・物が複数に重なって見えるなど、進行するにつれて日常生活に支障が出る病気といえます。

運転・仕事をする方が白内障を発症すると、事故などのリスクが高くなるため、注意が必要。

白内障の症状かどうか判断ができない場合であっても、目に違和感を感じた際はいち早く受診することをおすすめします。

白内障が早期に見つかれば、治療方法の幅も広がります。手術によるリスクも高齢での手術に比べると比較的少なく、手術後の回復に与える影響が異なる点もポイント。

目などのコンディションを整えるストレスフリー療法

目などのコンディションを整えるストレスフリー療法

特定の状況の場合、白内障手術が難しい場合があります。

手術以外で白内障へアプローチする方法として、ストレスフリー療法が挙げられます。

ストレスフリー療法は身体の特定の6点に直径1cmの導子をつけ、遠赤外線を30〜60分照射する温熱療法。

ストレスホルモンの低減・血流の大幅な増加などの効果が期待できます。

栄養などを各組織に運ぶ房水が、目の中に流れています。ストレスフリー療法は房水の循環を高め、初期の白内障の症状を改善する効果が期待できる点がメリットです。

まとめ

白内障手術ができない人は一体どのような人なのかについて解説!のまとめ

白内障とは、目のピント調整の役割を担っている水晶体が白く濁る病気です。

白内障が進むと、視界がかすむ・視界がぼやける・光がまぶしく感じる・物が複数に重なって見える・視力低下などの症状が現れる場合があります。

失明する場合もあるため、早期発見・治療が重要。

白内障手術には、超音波・レーザーを利用した手術が行われる場合が多いです。体調が安定しない場合、白内障手術を受けられない場合があります。

手術以外の治療方法として、点眼薬を利用した治療・目などのコンデイションを整えるストレスフリー療法が存在します。

白内障になっても、治療を継続し、病気に負けず自分らしい人生を楽しみましょう。