「白内障は年配の病気」などのイメージを持っている方が多いのではないでしょうか。

人によっては、30代でも発症するため、注意が必要。

そこで今回は、白内障は何歳から発症するか・白内障手術の平均年齢などについて解説します。

目の不調に気付いた方は、ぜひ参考にしてみてください。

白内障とは何か

白内障とは、目の中のレンズの役割を果たす水晶体が濁る病気。加齢とともに進行します。

初期は予防・進行抑制も可能です。

進行すると、手術以外で治す方法はありません。

失明に至ることは少なく、年間140万件も行われる安全性の高い手術で、改善が期待できます。

白内障は何歳からなるか

白内障は、加齢にともない進行する代表的な目の病気です。

早い方では、40代から白内障に発症します。80歳を超えると、発症する方が増えます。

統計では、40代～50代で約37～50%、60代では約70%、何らかの白内障の状態とされているのが、年齢80歳以上。

年齢とともに、発症率が高まる点が特徴です。

白内障は年齢に限らず、30代と若い人でも発症するケース（若年性白内障）があります。

若年性白内障を発症する主な原因は以下の通り。

• アトピー性皮膚炎による目のかゆみから目をこすり続けること
• ステロイド薬の長期使用
• 目の外傷
• 糖尿病などの持病

白内障を治療する際、原因に応じた治療・生活習慣の改善が重要です。

発症する時期に個人差があるため、気になる症状があれば、早めに眼科で相談しましょう。

白内障手術を受ける平均年齢

白内障手術を受ける平均年齢は、厚生労働省の統計などからおおよそ、75歳前後です。

手術件数は55～64歳頃から増え始め、70～74歳が白内手術を受ける年齢のピークを迎えます。

また、85歳以上になると、体力の低下や他の疾患（心疾患、糖尿病など）が影響し、手術のリスクが高くなる場合も。

これらは、個人差が大きいため、医師との相談のうえ、手術の必要性を判断するのが大切です。

見えにくさを感じたら、年齢に関係なく眼科で相談しましょう。

10代・20代でも白内障になる場合がある

白内障といえば高齢の方がなる病気の印象がありますが、実は早い方は10代、20代でも発症することがあります。

原因はさまざまで、アトピー性皮膚炎・糖尿病・紫外線・目の外傷・ステロイド剤の使用などです。

近年では、はっきりとした原因が見つからないまま白内障を発症するケースも見られるようになっています。

目の疲れや負担により、白内障の進行に影響を与える可能性もあります。

若年性白内障では、進行が早いことがあり、日常生活に支障をきたすことも。

人によっては、目がかすむ・ものが二重に見える・ぼやけて見えるなど、目の見え方に違和感などはあるのではないでしょうか。

10代・20代でも、白内障は年齢に関係なく早めの検査をおすすめします。

水晶体や網膜に異常がないか、一度眼科で確認してみましょう。

白内障手術を受けるタイミング

白内障手術を受けるタイミングは人それぞれですが、主に4つの目安があります。

日常生活に支障が出てきた時、視力検査で視力低下が確認された時、運転免許証の更新に合わせたい時です。

医師から勧められた時も白内障手術を受けるタイミング。

それぞれのタイミングについて紹介します。

これから手術を検討する方は、判断の目安として参考にしてみてください。

日常生活に困ることが出てきた時

初めて白内障と診断された際、「この年齢で白内障？」と、不安になることもあるでしょう。

例えば、雑誌が読みづらくなったり、仕事で目を酷使する方。

趣味が読書の方にとっては、白内障手術を受けることで、日常生活が快適になる場合があります。

視力の低下は徐々に進行するため、生活の質を保つためにも、困った時に無理をせず、早めに手術を考えるのも大切です。

手術後は視界を取り戻し、仕事や趣味の時間を楽しむことができるようになります。

視力検査で視力低下が認められた時

白内障の手術を受けるかどうかを決めるタイミングは難しいです。

視力検査で視力低下が認められた場合、白内障が進行している可能性があるため、手術を検討する重要なタイミング。

視力が低下すると、日常生活や仕事に支障をきたすことが増えます。

夜間の運転や・細かい作業が難しくなる場合があるからです。

視力検査で異常が見つかった際は、手術を検討するとよいでしょう。

白内障手術は視力の回復を期待でき、生活の質を向上させます。

運転免許証の更新に間に合わせたい時

運転免許証の更新には、視力の検査が必要です。

視力が左右それぞれ0.3以上、かつ両眼の視力が0.7以上が求められます。

片方の視力が0.3に達しない場合は、よく見えるほうの視力が0.7以上かつ視野が150度以上あれば合格です。

眼鏡等による矯正視力も、認められています。

白内障手術を受けても、手術後すぐに視力が回復するわけではありません。

視力が安定するのは、通常1ヵ月程度かかるため、運転免許証の更新に合わせて手術を計画することをおすすめします。

医師と十分相談した上で手術を行う

白内障手術を受ける際には、年齢や進行具合を考慮するのが大切。

白内障の発症は、加齢とともに増加し特に70代が、手術を受けるピーク年齢です。

ですが、個人差があり手術のタイミングは視力低下の程度や日常生活への影響により異なります。

医師に十分相談し、白内障手術を受けるかどうか決定することが、白内障の治療を行う際のポイント。

医師は手術の必要性や、リスクについて適切なアドバイスを行います。

納得したうえで、手術を受けることが安全で確実な結果につながります。

身体のコンディションを整えるストレスフリー療法

活性酸素が体内で増えすぎると、DNAやタンパク質を傷つける酸化ストレスが生じます。

酸化ストレスは、白内障・緑内障・糖尿病などの病気を引き起こす原因の1つ。

ストレスや不調が重なると、酸化ストレスが高まり、症状が悪化する場合があります。

ストレスフリー療法は酸化ストレスの軽減を目指し、身体全体のバランスを整えることにより、不調の改善と健康維持をサポートします。

目の疲れや視力低下が気になる方（白内障・緑内障の予防やサポートにも）におすすめです。

予防の1つに取り入れてみてはいかがでしょうか。

まとめ

白内障は加齢に伴い、誰にでも起こりうる目の病気。

若い世代でも発症する場合があります。日常生活に支障をきたさないためにも、早めの対処が必要です。

平均年齢や発症年齢を知ることで、適切なタイミングでの対処が行いやすくなります。

酸化ストレスも白内障の要因。身体の不調を根本からケアしたい場合、ストレスフリー療法をおすすめします。