「白内障手術を受けたら、本当に視力は回復するのか」など、白内障手術に不安を感じている方もいます。

手術後の見え方には、個人差があります。

適切な治療を受けるためにも、白内障手術などの疑問を解消することが重要。

今回は、視力回復までの流れ・白内障手術後の過ごし方について解説します。

安心して回復を目指すための参考になれば幸いです。

白内障手術後の視力回復にかかる期間

白内障手術後、視力はどのくらいで回復するのか、不安に思う方も多いかもしれません。

一般的には、白内障手術後から約1ヵ月で視力が安定するといわれています。

手術直後から見え方が変わったと感じる方もいれば、人工レンズに目が慣れるまでに少し時間がかかる方も。

瞳孔が一時的に広がっているため、まぶしさ・違和感を感じる場合もあります。

焦らずに、回復を待ちましょう。

視力が落ち着いた頃に、メガネなどを調整します。

白内障手術後の視力回復に関わるポイント

白内障手術後、視力回復に個人差があります。

視力回復に関わる主なポイントはいかのとおりです。

• 白内障を発症してから一体どのくらい期間が経過しているか
• 使用している眼内レンズ
• 白内障以外の目の病気を発症しているか

ここでは、白内障手術後の視力回復に関わる3つのポイントについて紹介します。

安心して過ごす準備に役立ててください。

白内障を発症してから一体どのくらい期間が経過しているか

白内障を発症してからどのくらい時間が経過しているかにより、白内障手術後の視力回復にかかる期間に差が生じます。

長期間が経過している（放置していた）場合、視力が安定するまでに少し時間がかかることがあります。

一方、早い段階で白内手術を受けた方は、視力の回復も比較的スムーズな傾向に。

自分の回復のペースに合わせ、焦らず、目をいたわることが重要です。

定期的に眼科の検査を受け、白内障の早期発見・治療を目指しましょう。

使用している眼内レンズ

使用している眼内レンズも、視力回復に関わるポイントです。

単焦点レンズ・多焦点レンズが、白内障手術で使用する眼内レンズ。

それぞれ特徴があります。

単焦点レンズは焦点が一つのため、比較的早く見え方に慣れやすいです。

多焦点レンズは遠くも近くも見えるように設計されているため、慣れるまでに時間がかかる場合があります。

眼鏡をかけることが煩わしく感じている方は、多焦点レンズが適しています。

術後すぐに見え方に違和感を覚えても、時間とともに徐々に改善する場合が多いです。

白内障以外の目の病気を発症しているか

白内障手術を受けたにも関わらず、視力が回復しないと不安に感じる方もいます。

白内障以外の目の病気が関係しているかどうかも、視力回復に関わるポイント。

網膜に疾患がある場合、手術で水晶体の濁りを取り除いても、視力が思っている以上に改善しない場合もあります。

成熟白内障など、症状が進行した状態で手術をおこなうと、一時的に角膜がむくみます。

術後しばらく見えにくく感じる場合がある点に、注意が必要。

多焦点眼内レンズを使用する場合、見え方の変化に脳が慣れるまで時間がかかることもあります。

慣れるまでに約1年かかる高齢者もいます。

焦らず、目のコンディションを整えることが重要です。

気になる症状があれば、眼科に相談することをおすすめします。

白内障手術後の視力回復に向けた生活

白内障手術後の生活に不安を感じている方もいます。

日常生活のポイントを押さえ、不安を解消することが重要。

ここでは、白内障手術後の視力回復に向けた生活を送る際のポイントについて解説します。

安心して日常を取り戻するためにも、白内障手術後の生活を一度チェックしてください。

白内障手術直後の過ごし方

白内手術直後の過ごし方は、視力回復に重要です。

視力が回復してもすぐに無理せず、目をいたわりましょう。

白内障手術から約1週間は、目の表面に小さな傷が残っています。

感染を防ぐためには、安静が必要です。

洗顔・目を押さえる・入浴・化粧・激しい運動などを控えましょう。

視力が回復しても、無理をしないことが重要。

普段の生活に戻るまでに、最長で約1ヵ月かかる場合があります。

処方の点眼薬を適切に使うだけではなく、術後の注意を守りましょう。

術後の診察も欠かさず受けることも、視力回復のポイントです。

白内障手術後の入浴

白内障手術後は、目の回復を助けるためにも安静が重要です。

白内障手術から約1週間は、目の表面に傷があるため、細菌が入りやすい状態。

目に水がかからないように注意しましょう。

手術当日・翌日はシャワーを避けます。

術後3日・4日目頃からは、首から上を濡らさない範囲で、シャワー・入浴が可能になります。

術後5日以降は、視力も安定し、少しずつ普段の生活に戻れます。

具体的な指示については、必ず医師に確認してください。

白内障手術後の仕事復帰

白内障手術後の仕事復帰は、視力の回復具合・仕事内容によって異なります。

室内での軽いデスクワークであれば、目に負担をかけないよう休憩を取りながら、手術の翌日から再開できる方もいます。

重い物を持つ作業・汗をかくような仕事は、感染予防のために術後1週間は控えましょう。

日常の家事・散歩などは翌日から可能ですが、ゴルフなどのスポーツは白内障手術から1ヵ月後が目安。

水泳は衛生面の観点から、1ヵ月以上控えましょう。

目の回復には個人差があるため、いつから完全に元通りになるかは人それぞれです。

不安な場合、無理をせず、医師に相談することをおすすめします。

白内障手術後に眼鏡を新調するタイミング

白内障手術では、眼内レンズを挿入するため、手術前に使っていた眼鏡が合わなくなる場合が多いです。

眼内レンズにより、視力は回復するものの、ピントを合わせるために新しい眼鏡が必要になる場合も。

視力は手術後すぐに安定するとは限らず、個人差があります。

日常生活で不便を感じるようであれば、まずは術後1ヵ月を目安に仮の眼鏡を作成してください。

視力回復までにかかる期間は、人それぞれです。

術後1ヵ月頃から裸眼視力が安定しはじめます。

裸眼視力が安定したタイミングで新しい眼鏡を一度作ることをおすすめします。

視力がさらに安定する2・3ヵ月後に、再度見直すことが重要。

視力の変化が気になる方は、医師と相談しながら、眼鏡を新調しましょう。

白内障手術後における車の運転

白内障手術後における視力の回復ペースには、個人差があります。

見えるようになったと感じても、脳が新しい見え方に慣れていない場合も。

術後すぐに運転を再開することは避けましょう。

車の運転には、距離感・明暗の判断が必要です。

思わぬ事故につながる可能性もあります。

白内障手術後に車を運転する場合、視力が安定してから医師の診断を受け、許可が出てからにしましょう。

まとめ

白内障手術後の視力回復には個人差があるため、不安を感じる方もいます。

無理をせず、自分のペースで日常生活を過ごすことが重要。

医師と相談し、仕事などに復帰するタイミングを見極めましょう。

目のコンディションを整える方法の一つに、ストレスフリー療法があります。

体の6ヵ所にやわらかい導子をつけた後、遠赤外線を30～60分あて、体の内側から温めます。

白内障をはじめとする目の不調・疲れ目などをサポート。

これから白内障手術を予定している場合、信頼できる病院で治療を受けましょう。