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コラム

片目がぼやける頭痛に悩まされている方へ!気になる原因を詳しく解説

2025年06月26日

片目がぼやける頭痛の原因には、何があるのでしょうか。

見え方に違和感があって頭痛も伴う場合は、眼精疲労が原因のことも多いのですが、重大な病気のサインの可能性もあります。

失明などのリスクを避けるためにも、目の病気の早期発見・早期治療が重要。

この記事では、片目がぼやける頭痛の原因や対処法などを詳しく解説します。

片目がぼやける頭痛の原因を知りたい方・目の病気の発症リスクが高くなる40代以上の方におすすめの内容です。

監修者 佐藤琢紀(サトウ タクノリ)

監修者:佐藤琢紀(サトウ タクノリ)

銀座数寄屋橋クリニック院長

2004年東北大学医学部卒業後、国立国際医療センターで研修医として入職。2019年には国立国際医療研究センター国府台病院救急科診療科長に就任。18年間救急医として約36,000人の診療経験を通じ、現行医療の限界を認識。元氣で楽しい人生を歩むための戦略の重要性を感じる中、ストレスフリー療法と出会い、その効果に感銘を受ける。これを多くの人に広めるべく、2024年4月より銀座数寄屋橋クリニックでストレスフリー療法に特化した診療を行っている。

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片目がぼやける頭痛の原因

片目がぼやける頭痛の原因には、何があるのでしょうか。

眼精疲労などが原因ならば、自身で改善策をとることができます。

緑内障発作・視神経炎などの失明リスクがある病気が原因である場合もあるため、注意が必要です。

以下、原因について詳しく解説していきます。

偏頭痛

偏頭痛とは、脈打つような強い痛みが、頭の片側や両側に生じる病気です。

ストレスや環境の変化などが原因と考えられ、頭痛のほかに吐き気・めまい・光や音に対する過敏症状が見られます。

症状が続く場合は、脳神経外科などを受診しましょう。

偏頭痛の前駆症状として、閃輝暗点が現れることもあります。

閃輝暗点は、突然ギザギザした稲妻のような光が現れ、視界の一部が見えにくくなる現象。

症状は10~20分ほどで治まりますが、多くの場合は偏頭痛を伴います。

閃輝暗点と偏頭痛が起こるメカニズムは未解明です。

脳内の血流とセロトニンと呼ばれる物質が関係していると考えられています。

トリガーになりうるものは、ストレスをはじめ、タバコ・アルコール・コーヒーなどの嗜好品・生活習慣の乱れなどが挙げられます。

群発頭痛

群発頭痛とは、片目の奥がえぐられるような強烈な痛みを伴う頭痛です。

1日に何度も起こり、数週間から数ヶ月間続く病気。

群発期には、仕事・生活に大きく支障をきたします。

原因はわかっていないものの、体内時計の乱れが関与していると考えられています。

アルコールの過剰摂取・喫煙・気圧の急激な変化・不規則な睡眠は頭痛を誘発するため、注意が必要です。

群発頭痛の主な症状は、以下のとおりです。

当てはまるものがあれば、脳神経外科などを受診してください。

  • 片目の奥や眼球に激しい痛みが起こる
  • 一度発症すると、その後は同じ側に痛みが起こる
  • 痛みが起こる側に、発汗や涙が出る、鼻水が出るなどの症状が起こる
  • 痛みが側頭部や下顎、歯などにまで広がることがある
  • 明け方や深夜など就寝中に痛みが起こりやすい

緑内障発作

緑内障発作は、何らかの原因で、眼球内を流れる房水の排出口が狭くなって急に眼圧が上昇し、視神経を圧迫することで起きます。

片方の目の激しい痛み・目のかすみ・頭痛・吐き気・嘔吐などの症状が生じ、視野欠損・失明にもつながります。

早急に治療を行うことが重要。

原因として、白内障の進行による水晶体の膨潤・薬剤の抗コリン作用などが挙げられます。

房水の排出口が狭くなります。

眼圧を下げるための点眼・点滴に加え、レーザー虹彩切開術などが緑内障発作の治療法。

白内障を併発している場合は白内障手術が行われます。

視神経炎

視神経炎とは、網膜が受信した視覚情報を脳へ届ける視神経に炎症が起こる病気です。

片方の目の急激な視力低下が見られ、頭痛・眼球運動痛・色覚異常を伴うことがあるのに加え、数日で失明に至ることもあります。

感染症や自己免疫疾患などが原因。

原因が特定できない特発性視神経炎が最も多いとされています。

特発性視神経炎の治療は、ステロイド剤の大量投与を行う方法が基本です。

原因が特定できている場合は、それぞれに合わせた治療法がおこなわれます。

眼精疲労

眼精疲労とは、目のピントを調整する筋肉を酷使したことで調整機能がうまく働かず、休息をとっても目の疲れが回復できない状態です。

近年はスマートフォン・パソコンの長時間使用により、多くの人が眼精疲労に悩まされています。

焦点が合わない・視界がぼやける・目の乾き・痛みなどの目の症状に加え、頭痛・肩こり・吐き気など、全身に症状が現れることもあります。

眼精疲労を放置すると、症状が慢性化し、日常生活に支障をきたす場合がある点に注意しましょう。

適度に目を休める・遠くのものを見る・目の周りを温めるなどの対策がおすすめです。

片目がぼやける頭痛の対策

片目がぼやける頭痛の対策

ここでは、片目がぼやける頭痛の対処法を紹介します。

眼精疲労やストレスが原因の場合は、以下に紹介する方法により、視界のぼやけが解消する可能性があります。

これらの方法で解消しない場合は、病気の可能性があるので、早めに眼科や脳神経外科などを受診してください。

十分な休息

まずは、十分な休息をとることです。

片目がぼやける症状は、スマートフォン・パソコンの長時間使用などによる眼精疲労が原因で起こることがあります。

その場合は、以下のような方法で眼精疲労の解消を試みましょう。

  • 遠くをぼんやり眺める
  • こまめに目を休ませる・まばたきをする
  • 蒸しタオルなどで目の周りを温める
  • 眼精疲労に効くとされるマッサージやツボ押しをする

ストレスが原因で目がぼやけることもあります。

十分に睡眠をとる・ゆっくりお風呂に浸かる・趣味に没頭する・好きなスポーツで体を動かすなど、自分に合ったストレス解消法を見つけてください。

バランスの良い食事

バランスの良い食事を摂ることも重要です。

目の健康を保つために摂りたい栄養素として、以下のものが挙げられます。

① ビタミンA

視覚色素(ロドプシン)の形成に関与し、角膜角化症を防止するなどの機能があります。

レバー・卵黄・ニンジン・ホウレンソウなどに多く含まれます。

② β-カロテン

プロビタミンAと呼ばれ、体内で必要な量がビタミンAに変換されるという性質があります。

ニンジン・ホウレンソウ・ピーマン・カボチャなどに多く含まれます。

③ ビタミンB1、B12

どちらにも、視神経を活性化させ、目の周辺の筋肉の疲労を解消する働きがあるとされています。

ビタミンB1は豚肉・米・豆類などに多く含まれるのに対し、ビタミンB12はレバー・チーズなどに多く含まれます。

④ タウリン

目の網膜を保護し、疲れ目を和らげる働きがあります。

イカ・タコ・貝類などに多く含まれます。

⑤ アントシアニン

目の疲れが改善される効果があるとされています。

ブルーベリーなどに多く含まれます。

室内の環境を整える

室内の環境を整えることも対処法の一つ。

現代では、エアコンが効いた部屋で過ごすことが多いです。

冷房でも暖房でも部屋の湿度が低下するため、季節を問わず目が乾燥しやすく、目がぼやける原因になります。

空気が乾燥し気温も低い冬場のエアコンには、特に注意が必要です。

加湿器を使う・エアコンの風が直接顔に当たらないようにするなどの対策をしましょう。

パソコン・スマートフォンなどの画面を見る作業を長時間行うと、まばたきの回数が極端に減るため、ドライアイによる視界のぼやけが起こりやすくなります。

適度な休憩を挟む・モニターとの距離を保つなどの工夫をしましょう。

マッサージ

目が疲れて、かすみ目や頭痛などの症状がある場合、眼窩の周りをぐるりと一周、指先でやさしくマッサージしてみましょう。

目尻からスタートして目の下・目頭・目の上を通り、目尻に戻ります。

これにより、目の周りの血流が良くなり、疲労回復が期待できます。

目の疲れに効くとされているツボが複数存在。

優しく5~10秒間押して、5秒間緩めるを3回ずつ行ってみましょう。

① 晴明

目頭の内側と鼻の付け根の間のくぼみです。

目を閉じて両手の人差し指で左右から挟むようにして内側に押します。

② 攅竹

眉頭の内側で目の上のくぼみです。

目を閉じて両手の親指で左右眉下から上に押しあげます。

③ 太陽

こめかみの下の少しくぼんだ部分です。

人差し指で、気持ち良い程度の強さで回しながらほぐします。

片目がぼやける頭痛を感じた際は眼科に受診する事が重要

片目がぼやける頭痛を感じた際は眼科に受診する事が重要

片目がぼやける頭痛の原因が眼精疲労であれば、前述の対処法で改善する可能性があります。

偏頭痛・群発頭痛のように生活の質が著しく低下する病気・緑内障発作や視神経炎のように失明リスクがある病気が原因の場合もあるため、注意が必要。

片目がぼやける頭痛を感じた場合は、できるだけ早く眼科を受診しましょう。

さまざまな目の病気の罹患率が高くなる40代以降は、年に1度の眼科検診を受けておくと安心です。

まとめ

片目がぼやける頭痛に悩まされている方へ!気になる原因を詳しく解説

今回は、片目がぼやける頭痛の原因などを解説しました。

  • 原因は、偏頭痛・群発頭痛・緑内障発作・視神経炎・眼精疲労
  • 対処法は、十分な休息・バランスの良い食事・環境を整える・マッサージ
  • 片目がぼやける頭痛の症状が現れたら、早めに眼科を受診する

近年、ストレスフリー療法という温熱療法が注目され、ストレスホルモン低減・血流の増加などの効果が確認されています。

高血圧・糖尿病・認知症・不眠症・白内障など、さまざまな病気の予防・改善効果が期待できます。

興味のある方は、施術を受けてみてはいかがでしょうか。