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コラム

白内障手術後に見られる光視症とは何か!気になる特徴について解説

2025年07月18日

年齢を重ねると、「なんとなく見えにくい、」「光がまぶしい」などの症状を感じている方も多いのではないでしょうか。

違和感の原因は白内障の場合もあるため、注意が必要です。

物が二重、三重に見える・明るい場所がまぶしすぎるなどの違和感を感じた場合、白内障の手術後に起こる光視症も考えられます。

今回は白内障の基本的な知識から、術後の光視症を詳しく解説します。

気になる方は、一度参考にしてみてください。

監修者 佐藤琢紀(サトウ タクノリ)

監修者:佐藤琢紀(サトウ タクノリ)

銀座数寄屋橋クリニック院長

2004年東北大学医学部卒業後、国立国際医療センターで研修医として入職。2019年には国立国際医療研究センター国府台病院救急科診療科長に就任。18年間救急医として約36,000人の診療経験を通じ、現行医療の限界を認識。元氣で楽しい人生を歩むための戦略の重要性を感じる中、ストレスフリー療法と出会い、その効果に感銘を受ける。これを多くの人に広めるべく、2024年4月より銀座数寄屋橋クリニックでストレスフリー療法に特化した診療を行っている。

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白内障とは一体どんな病気なのか

白内障とは一体どんな病気なのか

白内障とは、水晶体が年齢とともに白く濁る病気です。

本来、水晶体は透明でピントを合わせる働きをしています。

水晶体が白く濁ると、目のかすみ・まぶしく感じやすくなるなどの症状がでてきます。

多くの原因は加齢。誰にでも起こりうる自然な変化のひとつのため、注意が必要。

老眼の延長と見過ごされる場合もあります。

日常生活に支障が出る場合があるものの、手術で視力を回復している方が多いです。

早期発見・治療を心がけましょう。

白内障手術後に見られる光視症とは一体どんな病気なのか

白内障手術後に見られる光視症とは一体どんな病気なのか

白内障手術後、は光視症(こうししょう)と呼ばれる症状がみられます。

光視症は視界に光が走る・光がにじんで広がると感じる症状。

眼内レンズの縁にあたって、反射することで起こることがあります。

夜間・明るい室内で気付きやすく、一時的な場合が多いです。

少しずつ慣れる方が多いため、焦らず様子を見ていきましょう。

気になるときは眼科で相談してみてください。

光視症の主な原因とは

光視症の主な原因とは

光視症の原因が複数存在します。

白内障手術後の光の反射をはじめ、網膜が硝子体に引っ張られることなどが原因です。

ここでは、網膜の病気・脳の視覚領域に関わる異常などについて紹介します。

気になる症状がある方はぜひ、参考にしてみてください。

外から目に入った光

明るい場所で光がにじんで見える・視界にまぶしい線が走るなど、白内障手術後に感じることがあります。

これらは、光視症の一種です。

外から目に入った光が手術で入れた人工レンズの縁で反射し、網膜に通常とは違う形で届くことが原因。

暗い場所で照明・車のライトを見たときに気付きやすいです。

多くの場合は時間とともに脳が慣れ、気にならなくなります。

違和感が続く場合は、眼科に相談することをおすすめします。

網膜が硝子体によって引っ張られること

ゆるんだ硝子体が液状に変化し、網膜から少しずつ離れていくことがあります。

網膜が引っ張られた際に、刺激が光って見える症状も光視症の一つです。

白内障の前後を問わず、起こることがあります。

暗い場所で目を動かしたときに、視野の端で稲妻のような光が見える点が特徴に挙げられます。

なかには、網膜剥離につながる方がいる点に注意しましょう。

違和感がある場合、早めに眼科を受診してみてください。

網膜の病気

光視症のなかには、網膜そのものの病気が原因で起こるものもあります。

例えば、急性帯状潜在性網膜外層症(AZOOR)・多発消失性白点症候群(MEWDS)などです。

視野が光り輝いて見えることがあります。

視力低下・視野が欠ける変化とともに現れることが多いため、眼科を受診しましょう。

早期発見・治療を心がけ、急性帯状潜在性網膜外層症などを発症していないか把握することが大切。

脳内視覚領野の一過性の異常

脳内の視覚をつかさどる領域に一時的な異常が起こることで、光視症のような症状が現れることがあります。

閃輝暗点(せんきあんてん)が代表的な症状。

キラキラした光やギザギザの模様が見えることがあります。

なかには、白内障手術後に体験する光視症と似ていると感じる方もいます。

視野の一部が暗く見えたり、欠けて見える場合も。

網膜や脳に原因がある場合は、脳の血流や神経の働きが一時的に乱れることで生じますが、数十分でおさまることが多いです。

まれに頭痛を伴ったり、脳の血流異常が関係している場合もあるため、不安なときは、神経内科や眼科で相談してみてください。

脳内視覚関連領域の持続的な障害

光視症の原因には、脳内の視覚に関わる領域の異常も考えられます。

例えば、ビジュアルスノウ症候群では、両眼の視野全体に小さな点が動いて見えたり、小雪が舞っているように感じたりします。

白内障手術後の光視症と区別がつきにくいこともあり、注意が必要です。

場合によっては、脳内の視覚関連領域に持続的な障害が起きているかもしれません。

現在のところ、決まった治療法はまだ見つかっていないものの、症状に合わせた無理のない範囲での対応が進められています。

光視症の治療法

光視症の治療法

光視症は多くの場合、病気ではないため、治療する必要がないです。

光視症の治療法は、原因によって異なります。

加齢による後部硝子体剥離が原因の場合、多くの場合は経過観察のみ。

網膜裂孔・剥離がある場合、レーザー治療・手術が必要になることもあります。

白内障手術後に見られる光視症は、時間とともに落ち着く場合が多いです。

症状が続くときは、追加治療を検討しましょう。

目のコンディションをサポートするストレスフリー療法

目のコンディションをサポートするストレスフリー療法

白内障手術後、光がまぶしく感じる光視症に戸惑う方もいます。

普段から目のコンディションを整え、日常生活に支障をきたさないことが大切。

体に負担をかけず、心地よい温熱刺激で全身を温めるストレスフリー療法と呼ばれるアプローチもあります。

直径1.5ミリの導子を体の特定部位に着け、30分から60分間、遠赤外線を照射する温熱療法です。

まとめ

白内障手術後に見られる光視症とは何か!気になる特徴について解説のまとめ

白内障は、水晶体が濁ることで視界がかすむ病気です。

多くの方が手術により、見やすさを取り戻しています。

一方で、白内障手術後気になることが、光視症と呼ばれる光のちらつきです。

白内障手術後の光視症は一時的なことも多く、心配しすぎないことも大切。

無理のない範囲で、ストレスフリー療法などの方法を取り入れてみることもひとつの選択肢です。

普段から目のコンディションを整え、目の違和感にいち早く気づくことが白内障などの対策に挙げられます。