冷え性やむくみ、肩こり、頭痛、さらには脳卒中や心筋梗塞など、血流不良はさまざまな不調を招きます。
この記事では、40代から注意すべき血流不良の原因と、血流を良くする方法を併せて解説。
食ベ物や生活習慣に取り入れやすいセルフケアで、体の巡りを整えましょう。
イキイキとした暮らしを送るためのヒントが満載です。
ぜひ最後までご覧ください。
監修者:佐藤琢紀(サトウ タクノリ)
銀座数寄屋橋クリニック院長
2004年東北大学医学部卒業後、国立国際医療センターで研修医として入職。2019年には国立国際医療研究センター国府台病院救急科診療科長に就任。18年間救急医として約36,000人の診療経験を通じ、現行医療の限界を認識。元氣で楽しい人生を歩むための戦略の重要性を感じる中、ストレスフリー療法と出会い、その効果に感銘を受ける。これを多くの人に広めるべく、2024年4月より銀座数寄屋橋クリニックでストレスフリー療法に特化した診療を行っている。
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血流が悪くなることで生じる問題
血流が悪くなると、冷え性やむくみ、眼精疲労など多くの症状が現れます。
肩こりや腰痛などの症状もその一つです。
また、脳卒中や心筋梗塞のリスクも高まります。
そこで、血流不足によって起きる症状を詳しくご紹介していくので、参考にしてください。
冷え性
血流が悪くなると、手足や腰、下半身の冷えなど冷え性の症状が現れやすくなります。
原因として、多くの理由が考えられ、基礎代謝の低下や筋肉量不足、自律神経の乱れ、ホルモンバランスの変化、栄養不足などです。
特に40代以上では、女性ホルモンの変化や年齢とともに血流が滞りやすくなるのが原因。
そのため、肩こりや腰痛、疲労感や便秘、不眠などの不調が起きやすくなり、脳卒中や心筋梗塞などのリスクも高まります。
冷え性は、日常生活の不調や健康への影響にもつながる症状です。
血流を良くすると、冷え性や肩こりを和らげ、毎日の健康を守ることにつながります。
むくみ
夕方になると靴が窮屈に感じたり、朝起きたときに顔が腫れぼったく感じることはありませんか?
むくみの原因もさまざまですが、血流が悪くなることも大きな要因の一つです。
血流やリンパの循環の滞りは、体内で不要な水分が排出されず、ふくらはぎや足首、顔などの末端に水分が溜まりむくみが生じます。
症状が長い間続くことで、血流不良がさらに悪化し、肩こりや冷え、疲労感などの身体の不調も引き起こされやすくなります。
そのため、大切なのは日常生活で血流を良くする習慣を取り入れることです。
たとえば、食べ物で血流を促す栄養素を意識したり、サプリメントや漢方を活用するのも有効。
また、軽い運動や入浴、ストレッチなどのセルフケアを続けることで、むくみ改善や全身の血流の巡りの向上が期待できます。
脳卒中
脳卒中は、血流が悪くなることで、脳の血管が詰まったり破れたりします。
命に関わる重大な病気で、脳梗塞や脳出血、くも膜下出血の3種があり、後遺症が残ることも。
特に高血圧や動脈硬化、糖尿病と、生活習慣病は大きなリスクとなるため、日頃から血流を良くする意識が欠かせません。
適度な運動やバランスの取れた食事や漢方、サプリメント、薬などの適切な活用は脳卒中の予防にもつながります。
日々の工夫で、血流を良くすることが大切です。
また、脳卒中や血流の異常を疑う症状が出たときは、迷わず早めに医療機関を受診しましょう。
症状が軽くても、一過性のサインの場合もあるため、迅速な対応が後遺症の軽減や命を守ることにつながります。
心筋梗塞
血行が滞ると心臓の筋肉に酸素や栄養が十分に届かず、心筋梗塞のリスクが高まります。
心筋梗塞は、心臓の血管が詰まることで突然の胸の痛みや息苦しさをともない、放置すると命に関わることもある病気です。
そこで、日常で心がけたいことがあります。
たとえば、青魚や野菜を積極的に摂ることや、適度な運動、十分な休養など血流を良くする工夫が大切です。
さらに、必要に応じて薬やサプリメントを取り入れたり、体質に合わせた漢方を活用することも効果があります。
自分に合った血流を良くする習慣を見つけることが、心筋梗塞を防ぎ、健康を維持するための大切な習慣です。
眼精疲労
眼精疲労は、目の疲れやかすみ、痛みなどをともなう不調です。
実は、この症状は血流の悪さも大きく関係しているのをご存じでしょうか。
血行が良くなると、目に酸素や栄養が届きやすくなり、眼筋の疲労回復や組織の修復が促されます。
また、老廃物の排出がスムーズになり症状の軽減にもつながります。
血流を良くするため、ジョギングやストレッチなどの有酸素運動がおすすめです。
ホットアイマスクで目の周りを温めるケアやルテイン、ビタミンAやEを含んだ食事、またはサプリの活用もあります。
眼精疲労を改善するには、無理なく続けられる習慣を取り入れることが大切です。
肩こり・腰痛
肩こりや腰痛は、多くの方が日常で悩む不調の一つです。
血の巡りが悪くなると、首や肩、背中や腰の筋肉に十分な酸素と栄養が届かなくなります。
筋肉が緊張し、こわばりが現れたり痛みを感じやすくなります。
特にデスクワークや長時間の立ち仕事は、血行が滞りやすく、症状が慢性化するケースも少なくありません。
肩こりや腰痛は、血行を良くすることで、筋肉の緊張がほぐれ、コリや痛みも和らぎ腰の重さや肩の張りも軽減されやすくなります。
血流を良くする方法
血流を良くするには、生活習慣を整えることが大切です。
適度な運動や食ベ物、薬やサプリメント、漢方を取り入れる方法などもあります。
どれも特別難しいことではありませんが、忙しい毎日では意外と続けにくいものです。
ここでは、血流改善に役立つセルフケアの方法をご紹介していきます。
血流を良くする方法を具体的に見ていきましょう。
適度な運動
血流を良くするためには、まず適度な運動が欠かせません。
筋肉を動かすことで、下半身に滞りやすい血液が心臓へ戻りやすくなり、全身の血流がスムーズになります。
デスクワークや長時間の座り仕事が続く場合、定期的に立ち上がって歩いたり軽いストレッチは血流改善につながりおすすめです。
特にふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれ、血液を押し出すポンプのような役割を持っています。
たとえば、ストレッチやかかとの上下運動やマッサージなど、ふくらはぎを意識的に動かしましょう。
冷えやむくみの改善も期待できます。
また、ウォーキング、ジョギング、水泳など有酸素運動を週3から4回、1回30分以上おこなうことも血流を良くする方法です。
無理なく日常に取り入れられる習慣から始めることが、長く続けるコツになります。
食生活を見直す
食生活の見直しも血流を良くする方法の一つです。
特にビタミンEは血管を健康に保ち、血液の巡りをスムーズにしてくれる栄養素として知られています。
また、ナッツ類や植物油、ほうれん草などは豊富に含まれ、日々の食事に取り入れることがおすすめです。
食べ物から十分に摂れないときは、サプリメントやビタミン剤で補うのも有効です。
栄養を意識した食生活を継続することで、冷えやむくみの改善にもつながり、自然と血流改善をサポートできます。
こまめな水分補給
血流を良くするため、こまめな水分補給は大切です。
水分が不足すると血液がドロドロになり、全身はスムーズに酸素や栄養が届きにくくなります。
特に水分が必要となるのは、運動後や入浴のあとです。
汗とともに水分は失われやすいため、意識して水分を補いましょう。
1日あたり1.5から2リットルを目安にし、常温水やお茶、ミネラル入りの飲料などで少ずつ摂取すると血流をサポートできます。
無理なく続けられる工夫をすることが重要です。
湯船につかる
血流を良くするセルフケアのなかでも、手軽に取り入れやすい方法は、入浴です。
40度前後の湯船に10分から15分浸かることで、血管がかなり広がり全身に血液が巡りやすくなります。
その結果、肩こりや腰の疲れ、足のむくみの改善にもつながり筋肉や関節のこわばりもほぐれやすくなります。
また、血流が促されることで体に溜まった老廃物の排出もスムーズになり、疲労回復やリラックス効果で寝つき改善も期待できます。
体の巡りを整え、血流改善に役立てることができるので、お風呂にゆっくり浸かる習慣を持つことが大切です。
体を締め付ける服装を避ける
血流を良くするのは、日頃の服装です。
特に、きつめのパンツや靴、ウエストや下半身を強く締め付ける服装は良くありません。
なぜなら、血管に負担をかけ血液の流れを妨げ、ふくらはぎや足首の血流を悪化させる原因となるからです。
冷えやむくみ、疲れやすさなど不調が現れやすくなるため、特に長時間の移動時やデスクワークでは気をつけましょう。
たとえば、ゆったりとした服や伸縮性のある素材を選ぶと、血液が巡りやすくなり、血流改善に役立ちます。
日常の、ちょっとした工夫で全身の巡りを整えましょう。
ストレスフリー療法
ストレスフリー療法とは、腹部や足の特定のツボに直径1.5mmの導子を当てます。
その状態で、30分から60分間遠赤外線で温熱刺激を与えることで、血流の巡りを良くする効果が期待できる温熱療法です。
冷え性や肩こり、疲労感などに悩む方も、心地よい温熱刺激によって体が温まりリラックスできる時間がもてます。
また、日常のストレッチや入浴などのセルフケアと組み合わせることで、血流の流れがよりスムーズに。
無理なく取り入れられ健やかな体づくりに活かせるでしょう。
当療法に特化した専門クリニックとして信頼されているのが、「銀座数寄屋橋クリニック」です。
公式サイトにてさらに詳しい情報をご覧いただけます。
まとめ
血流の滞りは、冷え性やむくみ、肩こり、腰痛、さらには脳卒中や心筋梗塞のリスクにもつながります。
40代以上の方は、特に無理なく血流を良くする習慣が大切です。
青魚や野菜を意識した食生活や適度な運動、こまめな水分補給、湯船での入浴、締め付けの少ない服装などを心がけましょう。
心と体に優しいストレスフリー療法を取り入れると、血流を改善しながら緊張をほぐし、毎日の健康維持につなげることができます。