近年、メディアや本で広まった血管年齢という言葉。血管年齢が体にどのような影響を及ぼすのか、血管年齢を改善するにはどうしたらいいか気になっている人も多いはず。今回は、血管年齢とは何か、改善する方法を紹介します。血管年齢が実年齢よりも高く、悩んでいる人は参考にしてください。
監修者:佐藤琢紀(サトウ タクノリ)
銀座数寄屋橋クリニック院長
2004年東北大学医学部卒業後、国立国際医療センターで研修医として入職。2019年には国立国際医療研究センター国府台病院救急科診療科長に就任。18年間救急医として約36,000人の診療経験を通じ、現行医療の限界を認識。元氣で楽しい人生を歩むための戦略の重要性を感じる中、ストレスフリー療法と出会い、その効果に感銘を受ける。これを多くの人に広めるべく、2024年4月より銀座数寄屋橋クリニックでストレスフリー療法に特化した診療を行っている。
銀座数寄屋橋クリニックはこちら。
血管年齢とは
血管年齢とは、動脈硬化の進行度合いを表わした指標です。
食事や運動不足により生活習慣が乱れると、実年齢よりも血管年齢が高くなります。
血管年齢が高いと、血管の壁がもろい状態になり、脳出血・脳梗塞・心筋梗塞などの重大な病気につながります。
血管年齢は医療機関で動脈の硬さや詰まりを測定して割り出されます。
血管壁内に悪い成分が入ったり、血液が固まったりするのを防ぐ血管内の内皮細胞の新陳代謝を高めることが、血管年齢改善のために大切です。
血管のコンディションを整える食生活を送るポイント
血管年齢の改善、つまり動脈硬化の予防は、普段の食生活や生活習慣の見直しが大切です。
血管年齢が実年齢より高い人は、以下の項目に気をつけて改善を図る参考にしてください。野菜中心の食生活
人間の体内は生きているだけで活性酸素が発生します。
活性酸素自体は悪いものではありませんが、過剰に発生すると血管を傷つけ、血管年齢が悪くなります。
トマト・にんじん・かぼちゃ・ほうれん草などの緑黄色野菜に含まれる抗酸化成分は、活性酸素の増加を阻害する作用がある食材です。
他にも野菜に含まれるビタミンCは血管の強化、ビタミンEは血行促進の効果があり、油と一緒に摂取すると吸収率がアップします。
減塩
塩分は血管を傷つけるだけでなく、摂りすぎで血圧が高くなると内皮細胞が傷つき、機能が低下します。
ソーセージなどの加工食品、ソースや醤油などの調味料、かまぼこなどの練り物、漬物などは避け、1日あたりの塩分は6g未満を目指してください。
カリウムを多く含む食材は塩分を排出し、減塩をサポートします。
近年は減塩食品も多く販売されており、うまく活用しながら減塩生活を心がけてください。
タンパク質を意識する
タンパク質は内皮細胞の新陳代謝に活用、消費され、血管を若返らせる効果があります。
鶏胸肉やささみなどはタンパク質が豊富で、積極的に摂りたい食材です。
マグロやカツオ、サバなどの魚にはタンパク質だけでなく、動脈硬化を予防するDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)などの脂肪酸が豊富に含まれています。
納豆などの大豆製品は抗酸化作用がある大豆イソフラボンや大豆サポニンが含まれており、血液をサラサラにする効果があります。
食事の時間を意識する
夕食の時間が遅くなると、就寝までの時間が短くなり、エネルギーを消費しきれません。
消費しきれなかった糖分やコレステロールは血管を老けさせる原因になるため、就寝の2〜3時間前に食事を済ませましょう。
特に塩分が気になっている人は夕食を16〜18時の間に済ませると、アルドステロンという塩分を抑えるホルモンの効果で、体から塩分が排出されやすくなります。
1日の食事時間が不規則だと脂質代謝異常が引き起こされる研究結果もあり、規則正しい生活が大切です。
カリウムを意識する
カリウムは血圧上昇の原因である塩分を体の外に排出し、血圧安定や血管中の細胞をガードする効果がある栄養素です。
納豆や豆腐などの大豆製品、ほうれん草、ブロッコリー、枝豆などの野菜、りんごやバナナなどのフルーツに含まれています。
カリウムが多く含まれるフルーツは抗酸化成分や食物繊維も多く含まれており、手軽に取り入れやすい食材です。
水溶性のカリウムは煮たり、茹でたりすると水に溶け出すため、生の方が効率よく摂取できます。
動物性脂肪の摂り過ぎを控える
肉類に含まれる動物性脂肪は、悪玉コレステロールが増える原因です。
悪玉コレステロールが増えると、血管内にプラークというコブが発生し、動脈硬化が進行して血管年齢が高くなります。
近年は食の欧米化により動物性脂肪の摂取量が増加し、血管年齢が高くなっています。また、動物性脂肪を多く摂取して中性脂肪が増えると、脂質代謝異常、高血糖、高血圧につながり、血管が傷つく原因になるため、摂りすぎには注意しましょう。
全身のコンディションをサポートするストレスフリー療法
ストレスフリー療法とは、身体の特定の6点に直径1cmの導子をつけ、遠赤外線を30〜60分照射する温熱療法です。
ストレスの原因であるコルチゾールというホルモンは末梢血管収縮作用がありますが、ストレスフリー療法によってコルチゾールが減少し、血流が向上、冷え性や睡眠障害の改善が期待できます。またストレスフリー療法は高血圧症、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病に効果的な影響を及ぼす事例が確認されている治療法です。
「銀座数寄屋橋クリニック」はストレスフリー療法に特化した治療を提供しています。
公式サイトにて、詳しい情報をご覧いただけます。
まとめ
血管年齢が高くなると血管がボロボロになり、脳出血や心筋梗塞につながります。
食事や生活習慣の見直しによって、血管年齢の改善が期待できます。最近注目されているストレスフリー療法は、ストレス改善だけでなく血流が向上し、全身の不調改善につながります。