白内障とは、視界がかすんだり、ぼやけたりする目の病気です。

白内障手術後は、視力が安定するまで運転を控える必要があります。

医師の指示に従い、日常生活を送ることが白内障手術におけるポイント。

今回は白内障の概要・車の運転を再開するタイミングなどについて説明します。

通勤や、日常で運転が欠かせない方は、ぜひ最後までご覧ください。

安全運転のために、正しい知識を身につけて前向きに回復を目指しましょう。

白内障とは何か

白内障とは、目の中でレンズの役割を果たす水晶体が、白く濁る病気です。

加齢が主な原因ですが、紫外線・糖尿病・ステロイド薬の使用・目のけがなども関係します。

視界がかすむ・眩しさを感じる・ものが二重に見えるなどが、水晶体が濁ることで見られる症状。

白内障が進行すると、視力が著しく低下し、日常生活に支障をきたす場合もあります。

手術により、改善が見込めるため、早期発見・治療が重要です。

白内障手術後に車の運転ができるか

白内障手術後における車の運転は、視力の回復に個人差があるため、術後すぐに運転を再開するのは避けましょう。

一般的には、術後3日目頃に視力検査を行います。1週間ほどで眼帯・保護メガネが外れます。

見え方は白内障手術前後で異なる場合が多いため、注意が必要です。

白内障手術後の運転再開に関しては、休養期間に明確な目安はありません。

視力・自分で感じる見え方を基準に、白内障手術後の検診で医師の判断を仰ぎつつ、無理のない範囲で運転を再開します。

再開する際は、短距離の運転から始め、少しずつ慣れていきます。

安全第一で、無理のない対応を心がけましょう。

どのタイミングで車の運転ができるのか

運転免許証を持っている方が気になるのが、白内障手術後いつから運転を再開できるかという点です。

白内障手術後の車の運転は、手術の経過や視力の安定具合によって異なります。

一般的には術後1週間ほど様子を見るのが基本。

仕事などで運転が必要な方は、術後数日で再開できる場合もありますが、医師の許可が出てからにしましょう。

新しい眼鏡で視力を矯正する方もいます。

眼鏡を作成するタイミングは、視力が安定した時です。新しい眼鏡を用いて、運転します。

片眼のみ手術を終えた状態での運転は、注意が必要。

左右の視力バランスが異なると、距離感がつかみにくくなるためです。

両眼の手術が終わってから2週間後、見え方が安定します。

運転再開は、視力が安定したことを確認してからにしましょう。

運転免許証の取得に必要な視力はどのくらいか

運転免許証の取得には、視力の基準を満たす必要があります。

普通免許では、両眼で0.7以上、左右それぞれの視力が0.3以上必要です。

二種免許、中型や大型（第一種）免許では、両眼0.8以上、片眼0.5以上。

それに加え、奥行きを測る”さんかんほう”の検査に合格する必要があります。

片眼の視力が0.2以下であっても、よいほうの眼の視野が150度以上あれば、取得可能な場合も。

視力の確認を事前におこない、適切な準備をしましょう。

白内障手術後の生活におけるポイント

ちょっとしたポイントが多いのが、白内障手術後の生活です。

より快適に術後の生活を過ごすためのポイントについて解説します。

視力の回復をサポートするためのアドバイスを、ぜひ参考にしてください。

白内障手術後すぐに力仕事を行わない

白内障手術後は、力仕事や屋外での作業、配送業などを行わないようにしましょう。

術後1ヵ月間は安静が必要。特に、重い物を持つと、傷口が開いてしまう恐れも。

屋外作業では、眼にゴミが入ったり、患部に触れることにより、感染症のリスクが高まります。

術後は主治医に仕事内容を伝え、必要な安静期間を職場に知らせておくことが大切です。

術後1週間以内には、定期的な診察を受け、医師の指示に従い回復が十分に進むまで仕事に復帰するのは避けましょう。

点眼薬を用いる

白内障手術後は、一般的に3種類の点眼薬が処方されます。

• 抗菌薬の点眼：感染症を防ぐことを目的とした点眼薬
• ステロイド点眼：炎症を鎮めることを目的とした点眼薬
• 非ステロイド系抗炎症点眼：黄斑部のむくみや浮腫（黄斑浮腫）を抑えることを目的とした点眼薬

目薬は1日4回、2回など複数にわけて使用します。使用期間は1ヵ月程度です。

医師の方針により、使用期間が約2週間の場合もあります。

術後のトラブルを防ぐためにも、点眼は医師の指示にしたがって確実に行いましょう。

定期検診を受ける

白内障手術後は、目の状態を確認するため、定期的な経過観察が必要です。

一般的な受診スケジュールは、手術翌日・1週間後・1ヵ月後とされています。

これは、術後の感染や炎症などの、トラブルを早期に発見するためです。

医療機関によっては、2日目や3日目、2週間後など、さらに細かく受診日を指定されることも。

高齢の方や持病のある方は、より細やかな診察スケジュールが、組まれることもあります。

医師の指示にしたがって、忘れずに受診するようにしましょう。

白内障手術後すぐに入浴しない

白内障手術後は感染予防のため、入浴や洗顔には十分注意が必要です。

たとえシャワーでも、手術当日の入浴はNG。

翌日は首から下のシャワーは可能ですが、顔や頭は濡らさないようにしましょう。

洗髪や洗顔は、いつから？術後1週間ほど経ってからが目安です。

目に水やシャンプーがひると炎症の原因になるため、美容室を利用するのもおすすめ。

医師の指示を守り、清潔を保ちながら慎重に、術後は過ごしましょう。

少し不安を感じる場合は、自己判断せずに眼科に相談することが大切です。

安心して回復期間を過ごすためにも、不安な場合は医師に確認しましょう。

視力が安定してからメガネを作る

白内障手術後は、手術前に使っていたメガネの度数が合わなくなることが一般的です。

個人差がありますが、手術後すぐは視力が変動しやすく、早くにメガネを作っても合わなくなる可能性があります。

安定するのは、術後1～2ヵ月後。

そのため、新しいメガネを作るのは、視力が落ち着いてからがおすすめです。

ただし、メガネなしでの日常生活に支障がある場合は、医師に相談してみましょう。

仮メガネを作ることも可能です。

コンディションを整えるストレスフリー療法

ストレスは身体だけでなく、眼にも負担をかけることがあります。

白内障が進行する前・術後の回復期に、コンディションを整えるストレスフリー療法を取り入れてみるのも選択肢の1つです。

この方法は、体内のストレスを軽減し、自律神経を整え血流を改善します。

身体全体のバランスを整えることで、眼の健康にもよい影響が期待できます。

コチゾールの分泌を抑えることにより、血流や免疫力機能のサポートが期待できる点もメリット。コルチゾールはストレスホルモンのことです。

毎日のケアとしても、リラックス効果があるため、無理なく続けられます。

まとめ

白内障とは何か・白内障手術後に車の運転を行うタイミング・必要な視力の基準・注意点について解説しました。

白内障手術後の運転再開には不安もあるかもしれませんが、正しい知識があれば安心です。

医師の指示に従い、日常生活を送ることが車の運転を再開するポイント。

術後の経過に合わせて焦らず回復を目指し、自分のペースで運転再開してください。