視界がかすむ、光が何だかまぶしく感じる、物が二重に見えるなど・・・

このような症状はありませんか？

これらは白内障の代表的な症状で、進行すると日常生活に支障をきたすこともあります。

そこで今回は、白内障を詳しく説明。

白内障手術の流れや来院前の準備を併せて解説していきます。

再び明るくクリアな視界を取り戻し、快適な毎日を過ごしましょう。

白内障の手術を受けることに不安を感じる方も、正しい知識を持つことで安心して手術に臨めます。

白内障とは一体何か

白内障は、目の水晶体が濁って視力が低下する病気です。

水晶体は本来透明で、光を通し網膜に像を結ぶ役割を果たしますが、加齢・紫外線・ステロイド薬の使用などが原因で濁りが生じます。

初期の症状はかすみ目や眩しさの増加です。

進行すると視界がぼやけ物が二重に見えることもあります。

一般的な治療法は、進行度に応じた眼鏡の調整や、濁った水晶体を人工レンズに置き換える手術です。

特に手術では、濁った水晶体を人工レンズに置き換えることで、視力を回復させます。

白内障手術の流れ

白内障の手術は短時間で、安全におこなわれますが、来院前の準備から手術当日の具体的な流れを知ることで不安が和らぐはずです。

そこで、麻酔の方法や角膜への小さな切開、濁った水晶体の除去と人工レンズの挿入までの手順を詳しく解説します。

安心して手術を受けられるよう役立ててください。

来院前の準備

事前の準備をしっかりおこなうと、スムーズに手術を受けられます。

そこで、白内障手術を受ける前に、いくつかの準備が必要です。

まずは人工レンズの種類を決めるのに事前に検査し、視力や目の状態を確認します。

持病がある人は、安全に手術を受けられるよう主治医と相談し薬の調整をおこなうことも。

手術当日、指示された時間までに食事や水分摂取を控え、処方された点眼を使用します。

また、車の運転はできません。

家族の送迎や、帰宅時の交通手段を確認しておくと安心です。

来院後に行う準備

病院に到着したら、まず受付を済ませ白内障手術の最終チェックをおこないます。

目の状態や、血圧、体調に問題がないか医師や看護師が健康状態を確認。

その後、感染予防のための点眼薬を使用し、手術の準備を進めます。

また、入れ歯や差し歯は誤って飲み込むのを防ぐために外し、消毒液で濡れてしまう可能性がある補聴器も外して聞こえ具合を確認。

白内障手術中の流れや注意点の説明を受け、不安なことがあれば質問しましょう。

指示に従いながら、落ち着いて準備を進めます。

麻酔をかける

白内手術に使用する麻酔には、点眼麻酔・注射による麻酔（局所麻酔）があります。

一般的な白内障手術では、目の周りを消毒したあと、目薬をさすだけ点眼麻酔の方法なので、痛みを感じることはほとんどありません。

麻酔が効くと、まぶたや目の表面の感覚が鈍くなり、白内障手術中の違和感が軽減されます。

局所麻酔下でおこなわれる手術は、意識がある状態で手術中に医師やスタッフと会話もでき、状況を音で確認するのも可能です。

また、医師の判断により、まれにテノン*嚢下麻酔で目の周囲に麻酔を注射する方法が用いられる場合があります。

不安や緊張を和らげるために軽い鎮静剤を併用ことも可能。

どの麻酔を使うかは、患者の目の状態や医師の判断により、決まります。

不安があれば事前に相談すると安心です。

*のうかますい

角膜に穴を開ける

目の内部にある水晶体にアプローチするために、角膜に小さな切開を加えます。

通常、2～3ミリ程度で白内障手術に必要な器具を目のなかに挿入するための入り口。

角膜は、目の最前面に位置する透明な部分。光を目に取り込む重要な役割です。

角膜に小さな切開を行うことにより、眼内レンズの挿入や濁った水晶体を取り出せます。

角膜に穴を開ける過程は、驚くかもしれません。

慎重かつ精密な作業なので、手術の成功に向けて欠かせない重要なステップです。

目の回復に大きな影響を与える作業であり、視力を取り戻すための第一歩となります。

にごった水晶体を取り除く

白内障手術は濁った水晶体を取り除くことにより、視力を回復させます。

そのため、濁った水晶体を取り除く過程が重要です。

最初に、角膜に小さな切開を加え、専用の器具を使って手術を始めます。

次に、超音波を使い、濁った水晶体を細かく砕きその後、砕いた水晶体を吸引して丁寧に取り除いていく作業です。

この作業は、目に負担をかけないよう慎重におこなわれ、濁った水晶体の除去は、負担を抑えながら高度な技術ですすめられます。

眼内レンズを入れる

濁った水晶体を取り除いた後、視力回復のために眼内レンズを入れます。

まず、取り除いた水晶体のスペースに合った人工の眼内レンズの準備です。

眼内レンズは薄く、柔軟性があります。通常は小さな切開から挿入されます。

レンズは折りたたんだ状態で挿入。目の中に入った後は自然に広がり適切な位置に固定されます。

最適な視力が得られるように手術中は慎重にレンズを調整します。

眼内レンズを入れる時間は短時間で行われ、通常は手術後すぐに視力回復を実感できる場合が多いです。

眼内レンズは目の焦点を調整し、クリアな視界を提供。長時間にわたり安定して視力のサポートをします。

白内障手術の費用

白内障手術にかかる費用について、ある程度把握することが重要です。

白内障は目の中の水晶体が濁ることで視力が低下する病気。手術により視界をクリアにできます。

視力を回復させるための重要な治療ですが、手術にかかる費用を事前にしっかりと理解しておくことが大切です。

保険診療と自由診療の場合の費用を詳しく説明していくので、ぜひ参考にしてください。

保険診療の場合

●保険診療の白内手術費用

白内障手術を保険診療で受ける場合、単焦点眼内レンズが基本で、手術費用はすべて保険適用されます。

自己負担額は以下のとおりです。

・3割負担：約50,000～60,000円程度（片眼）

・2割負担：約35,000～40,000円程度（片眼）

・1割負担：約20,000円程度（片眼）

病院による大きな差はほとんどありません。

●選定療養（多焦点眼内レンズ）の場合

多焦点眼内レンズを希望する場合、選定療養となり、追加費用がかかります。

3割負担の場合、手術費用（約60,000円）に加え、レンズ代＋追加検査代の自己負担が必要です。

高額療養費制度の利用により、一定額以上の負担が軽減される可能性があります。

生命保険の手術給付金が受け取れる場合もあるので、保険会社に確認しましょう。

自由診療の場合

自由診療の白内障手術の場合は保険適用外のため、全額自己負担となります。

片眼で300,000～800,000円程度が相場です。

レンズの種類により変動します。

多焦点眼内レンズや乱視矯正機能付きレンズを選ぶと、高額になりやすいです。

最新技術を用いた手術も費用が高くなる傾向にあります。

自由診療は手術の精度が向上し、高性能レンズの選択が可能な反面、高額療養費制度の適用外な点に注意が必要。

術後の視力の質を重視する人に選ばれますが、費用負担は大きくなるため、費用とメリットを比較しながら検討しましょう。

目のコンディションを整えるストレスフリー療法

あらゆる身体の不調を、根本的に改善するアプローチとして注目されています。

薬や通院だけに頼らず、身体の自然な治癒力を引き出すのがストレスフリー療法です。

ストレス療法は、目のコンディションを整える効果も期待できます。

たとえば、眼精疲労や視力低下の改善、さらには白内障の予防や進行を遅らせる効果にも役立つのがストレスフリー療法。

目のコンディションを整えるストレスフリー療法は、温熱刺激を通じて血行を促進。

ストレスホルモンの低減を図ることで、視力の健康をサポートします。

根本改善を目指すこの療法は、薬に頼らずに身体全体のバランスを整えるため、目のコンディションを整えるのに有効です。

まとめ

白内障手術の流れや来院前の準備、麻酔の方法や手術の詳細を解説しました。

手術にかかる費用や、目のコンディションを整えるストレスフリー療法も参考にしてください。

白内障手術は、安全性が高く視力回復できる有効な治療方法です。

正しい知識を持つことで不安を軽減し、安心して手術に臨めます。

この記事の情報が、皆様の参考となり、クリアな視界と快適な毎日を取り戻す手助けとなれば幸いです。