世界初 血液のpHの正常化
生体内の細胞外pHは7.4前後に厳密に制御されており、わずかな変動でも重大な悪影響が起きることが知られています。
がん組織では、ワールブルグ効果などがん細胞の持つ特有な代謝によって、pHが6.5前後と正常組織と比べて大きく酸性化していることが知られています。
ワールブルグ効果とは、ドイツの生理学者、オットー・ワールブルグ(1883~1970)により発見されたがん細胞に特徴的なエネルギー代謝の変化を指します。
正常細胞は、エネルギー産生を主にミトコンドリアでの酸素呼吸で獲得しますが、ワールブルグ効果が生じると不充分な酸素下でも細胞質でのエネルギー産生の割合が増大します。
このとき生じる副産物が酸性物質である乳酸であり、がん細胞はこの乳酸を細胞外に放出するため、がん細胞組織の細胞外環境は酸性化していくのです。
私たちの身体は約60%が水分でできており、健康な状態ではその体液はpH7.40程度の中性に近い弱アルカリ性に保たれています。
他方、体内では糖質・タンパク質・脂質などの栄養素の代謝に伴って、20,000mEq(ミリグラム当量:量を表示する単位)の酸が作られますが、余分の酸は腎臓の働きによって尿として体外に排出されたり、肺では二酸化炭素として排出されたりしているのです。
そして残った酸は、腎臓で重炭酸イオンと呼ばれる物質によって吸収され、炭酸になることで体内の酸度が下げられる仕組みになっています。
しかしながら腎臓の働きが低下すると、酸の排泄がしにくくなり、体内では「アシドーシス」と呼ばれる酸性環境に陥ってしまいます。最近の研究では、酸性環境が腫瘍の悪性化に寄与することが提唱されています。
クリニックで行っている「ストレスフリーMMTS」では介入前後でpHの測定をしていますが、pH値が酸性に傾いた血液がすべて7.40に正常化されるのは驚くべき効果であり、その卓越性が証明されたといえます。
このpHの正常化は、すべての疾病を改善に導くだけでなく、血液中の二酸化炭素の低減化も含めて16万人とされる「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」の改善に大きな期待が持たれるほか、がんの予防・改善にも期待が高まったといえます。
なぜならがん細胞の好む環境とは、低体温・低酸素・酸性体質であるからです。
「ストレスフリーMMTS」は、豊潤な血流を実現することにより、ミトコンドリアや全身の細胞に酸素やグルコースなどを供給して、全身の細胞の活性化を実現し、その総和として体温を上げ、pHを正常化するのです。
ストレスフリーMMTSがもたらす血液pHの正常化
1)肺におけるpHの調節機能
私たちの身体では、pH値の範囲から少しでも外れると多くの器官に大きな影響が及ぶため、極めて精緻にコントロールされています。
このように厳密にコントロールされる仕組みは、肺と腎臓を中心にして次のような器官で調節されています。血液のpHを一定の正常値に調節する仕組みが肺における二酸化炭素の放出です。二酸化炭素は弱酸性の物質として知られており、すべての器官の細胞に必要な元素である酸素と糖質などによる細胞内ミトコンドリアのATP産生などによって生じた老廃物で、すべての細胞から絶え間なく発生しています。
細胞内から血液に排出された後、血流に乗って肺に運ばれ肺細胞で呼気として排出されます。二酸化炭素が血中に蓄積されますと、血液は酸性に傾きpHは下がります。
なお、脳と肺は随時呼吸の速さと深さを調節するようになっており、二酸化炭素と血液のpHは呼吸が速く深くなると上昇します。
2)腎臓におけるpH調整
腎臓はウエストのやや上にある、そら豆に似た形の臓器です。背骨を挟んで左右に1対あり、大きさは握りこぶしよりもやや大きい程度です。左右に1対と2つあるのは、なくてはならない臓器で大きな役割を持っているからです。
腎臓には、全身を巡った血液が流れ込んでいます。
私たちの身体は、活動することによってたくさんの老廃物を生み出しているために、腎臓に流れ込む血液中には多くの老廃物が溶け込んでおり、腎臓はこれらの老廃物を取り除き、水に溶かして排泄します。
体の中の水分には、ナトリウムやカリウム、リン、カルシウム、マグネシウムなどが含まれていますが、これらを電解質と呼んでいます。
腎臓は、排泄や再吸収によって電解質の割合を一定に保っています。電解質の成分濃度が調節できなくなると、全身にさまざまな弊害が発生します。
私たちの身体の液体部分(血液、細胞内水分)は弱アルカリ(pH7.35~7.45)に保たれています。
これらの機能のうち、最も大きな任務を果たすのが糸球体です。糸球体は毛細血管が50回ほど折りたたまれてできた毛細血管の集合体となっており、左右の腎臓に約200万個の糸球体が存在します。
血液がこの糸球体の毛細血管壁で濾過されることによって、タンパク質を含まない原尿ができるのです。腎小体での濾過は受動的に起きます。溶質が糸球体の毛細血管壁を通過できるかどうかはその大きさによります。毛細血管内皮の小孔は有機性老廃物を通過させるので、それより小さい溶質であるイオン、グルコース、脂肪酸、アミノ酸などは通過してしまうのです。
原尿は、腎小体から伸びる尿細管の中を流れる間に再吸収を受けて濃縮され、また、代謝産物が分泌されて尿となります。他方、体が酸性に傾いたとき、腎臓は血液中に重炭酸イオン(アルカリ性物質)を放出します。
重炭酸イオンは中和するのに酸と同じ量を消費しますので、糸球体で濾過された後、尿細管で再吸収し補充します。このように腎臓は重炭酸イオンの量を保つ働きもしているわけです。諸々の原因で腎臓の機能が低下して重炭酸イオンが減少すると、体は酸性に傾くことになります。反対に、重炭酸イオンが増えると体はアルカリに傾くということになります。
ストレスフリーMMTS療法を行うことにより9つの効果が表れます。
クリニックにおけるストレスフリーMMTS療法での診療実績
冷え症・不眠症・しみ・たるみ・しわ・老眼・白内障・緑内障・眼瞼下垂・高血圧・高脂血症・糖尿病・パーキンソン病・認知症・小脳変性・関節リウマチ・各種ガン疾患・強皮症・静脈瘤・パニック障害・躁うつ病・花粉症・前立腺肥大症・前立腺がん・婦人科疾患・不整脈・アルコール性肝炎