人類の老化と病気の本当の原因
私たちは生涯の間にさまざまな病気に晒されていると思います。
しかしながら、この本を読み終えたら、これからの人生は病気にかかることなく、若返って、人生を楽しみながら生きていけると確信できると思います。
ここでは、「ストレスフリー若返り療法」にたどりつくまでの道のりをより詳しくお話ししたいと思います。「人類の老化と病気はストレスによる血流低下によって起こる」これが了德寺大学の仮説でした。しかしながら、研究や臨床を続けていくうちに、血流を増やすだけでは問題は解決しないことがわかってきました。横のグラフを見てもらうとわかる通り、私たちに終生分泌され続ける成長ホルモンの、年代別分泌量と反比例して、老化や病気が発生していることに気付いたのです。
その瞬間から、私たちの病気や老化に関する仮説は進化したのです。
「人類の老化と病気は、加齢による成長ホルモン分泌低下とストレスによる血流低下によって起こる」この仮説に添う研究が始まったのでした。
横のグラフは成長ホルモンの年代別低減率(20歳の分泌量を100とした)とそれぞれの年代ごとのインフルエンザ生還率を算出したものです。
私たちの成長ホルモン分泌低下が、生物の免疫系システムに関与するとする仮説の立証を占う意味で重要なグラフだと考えています。
結論をいえば、年代ごとに両者のグラフは漸次下降し、両者の因果関係を示唆しているのです。
成長ホルモンおよびその副産物であるIGF-1は、成長ホルモンの主要な働きの1つであるタンパク質異化作用によって、糖尿病や脂質異常に大きく関与するとみられます。
横のグラフは、年代別成長ホルモンの分泌低下がさまざまな病気にどのように関わっているのかを検討したものですが、いずれも漸次下降して限りなく寄り添い、その因果関係を示唆しているとみられます。
私たちの研究目的は、人体から科学的にストレスを減じることによって、瞬時に私たちの全身を巡る血流を2〜4倍に増幅させながら、さらに成長ホルモンを正常に分泌亢進させる医療技術を確立することでした。
この技術があれば、若返りが起き、がんをも含む現代のほとんどの病気をなくすばかりか、現在世界中を震撼させている新型コロナウイルスも恐れずに済み安心立命が果たされると考えていたのです。しかしながら、先述の血流を2倍以上に増やし、40代以降のほとんどの人が当たり前となる成長ホルモンの分泌低下の起こらないあるいは、正常に近い分泌亢進を図る医療技術の開発。それはまるで雲をもつかむような話であり、医師である私の2人の息子たちばかりか、知人の医師たちでさえも話にさえ乗らない夢の技術だったのです。
そこで、私は成長ホルモンの役割を熟知することにより、自分自身で体感することによって、その技術を現実のものとする体表点を探し当てることにしたのです。
成長ホルモンは20歳をピークにどんどん減り続け、40代からはさらに減り続けて、50代になるとピーク時の約3分の1にまで低下していきます。60代頃には、さらに減少して名ばかりの分泌にまでなってしまうのです。
成長ホルモンは、脳下垂体前葉から分泌される人間の成長を促すホルモンとして知られており、骨や筋肉の成長を促しますが、それだけではないのです。ここで、改めて成長ホルモンについて補足しておきます。
成長ホルモンはその名称から「背を伸ばす」ことや「筋肉を作る」などのホルモンであると一般的に知られています。しかしながら、その本質はよく知られていないのが実情でしょう。
元々成長ホルモンは、摂取した栄養素から細胞の再生に必要なタンパク質を供給するという、「タンパクの同化作用」がその中心的な役割といえます。さらに重要な役割がもう1つあるのです。
余剰な脂肪を燃焼させてエネルギーに変換する「脂肪異化作用」であり、この働きが漸次減少して老化が始まっていくのです。
先述した同化作用は私たちの細胞を分裂させて細胞を若返らせます。この細胞分裂は、1つの細胞をまったく新たな2つの細胞へ生まれ変わらせる現象を指しています。
それによって、細胞をなしていたタンパク質の線維もすっかり置き換えられて、まったく新たな若い細胞へと生まれ変わるのです。このように成長ホルモンは、老化した細胞をまったく新しい細胞へリセットさせる能力を有しているのです。
仮にこれらの現象をずっと維持できるとしたら、若さをずっと維持できることになるかもしれません。
しかしながら今までの私たちの身体では、非情なことに加齢に伴って、成長ホルモンの分泌減少が始まっていくのです。成長ホルモンは20歳を過ぎる頃にピークとなり、30歳を過ぎると急速に減少していきますが、10年ごとに16%ずつ減っていくともいわれています。
成長ホルモンが豊富に供給されていたとするなら、今日新しく生まれた細胞も、数日、数十日後には若々しい細胞へと置き換えられるはずです。
このとき、新たな細胞に原材料を供給するのが成長ホルモンの「タンパク同化」作用なのです。しかしながら、30歳を超えて漸次分泌低下していく成長ホルモン下では、新たな細胞へのタンパク質供給も減り続けるため、細胞分裂を滞らせ身体の老化を早めていくと考えられています。このような急速な成長ホルモンの分泌の低下は脂肪異化作用も減じることになります。
私たちの生命細胞に必要なエネルギー供給を阻害し、その結果余剰となったブドウ糖の処理のために、インシュリンが大量に分泌されるようになってしまいます。インシュリンは膵臓から分泌されるホルモンですが、血液中のブドウ糖を処理するホルモンです。
しかしながら大量のインシュリンの分泌が長時間にわたって続くと、インシュリンの感受性が鈍ることとなり「インシュリン抵抗性」の発生という悪循環に陥ることになってしまうのです。
このように、インシュリン抵抗性が生じますと過剰な栄養摂取は余剰のブドウ糖を生み、その大半は脂肪となって内臓や脂肪に貯蔵されることになるのです。
困ったことに、大量の内臓脂肪からは「インターロイキン6」などの「炎症性サイトカイン」が大量に放出されやすくなり、自己免疫疾患の発生を広げているとみられます。
このように成長ホルモン分泌低下が、人類の老化と生活習慣病を中心とした疾病の成り立ちに大きく関与していることは想像に難くありません。
ストレスフリーMMTS療法の効果について
ストレスフリーMMTS療法を行うことにより9つの効果が表れます。
了徳寺大学附属クリニックにおけるストレスフリーMMTS療法での診療実績
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