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病気の根源とされる酸化ストレスの低減

老化と病気の根源 酸化ストレスの低減に成功

1)活性酸素とは

私たちの地球では、大気中に約20%の酸素が含まれていて、私たち人間は1日に約50リットルの酸素を消費します。
この大量に取り込まれた酸素のほとんどが、私たちの37兆個の細胞の中に存在する1京にも及ぶミトコンドリアで消費されていますが、その中の2%が活性酸素としてミトコンドリアにおける電子伝達系から漏出してくるとされます。
ミトコンドリアのATP産生の過程で漏出し産生される活性酸素は、体内の免疫機能や感染防御の重要な役割を担っています。ほかにも細胞間のシグナル伝達、排卵・受精・細胞の分化、アポトーシスなどに関わる生理物質としても供されており、活性酸素を除去すればよいという短絡的発想は禁物であることがわかります。
このように活性酸素は細胞伝達物質や免疫機能として働く一方、過剰な産生は酸化損傷力として認識され、がん・心疾患・生活習慣病など多種の疾病をもたらすと考えられています。
また、生体内には活性酸素の補足・安定化に寄与するコエンザイムQ10(CoQ10)やカテキンなどの抗酸化物質、スーパーオキシドジムスターゼ(SOD)などの抗酸化酵素など活性酸素の傷害から生体を防御する抗酸化防御機構が備わっています。
活性酸素の産生が抗酸化防御機構を上回った状態を酸化ストレスといいます。私たちが生命活動を営む上で酸素は必須となります。
活性酸素についてまとめます。私たちの細胞の中のミトコンドリアにおいて細胞内に取りこまれた糖質と酸素による酸化・還元作用の繰り返しによって、細胞のエネルギー源となるATPが産生されます。
この過程で取りこまれた酸素のうち、およそ2%が活性酸素として漏出するとされます。過剰な活性酸素が生体内に損傷を起こし、老化や疾病を引き起こすと考えられています。


2)抗酸化物質とは

抗酸化物質とは、活性酸素種の発生を抑制し、老化や多くの疾病の要因となる酸化ストレスを制御するものです。
活性酸素の種類により特異的な抗酸化物質があるとされ、生体内で作られる抗酸化酵素と、体外から摂取できる水溶性や脂溶性の抗酸化物質が存在します。

①生体内抗酸化酵素

代表的な生体内抗酸化酵素としては、スーパーオキシドジムスターゼ、グルタチオンペルオキシターゼ(Glutathione Peroxidase「GSH-Px」と略す)、カタラーゼ(Catalase)の3つがあります。

②水溶性抗酸化物質

水溶性抗酸化物質は、細胞質基質と血漿(血液の液体部分)中の活性酸素の消去に関与します。
リボフラビン(ビタミンB2)やナイアシン、ビタミンCや葉酸があります。これら抗酸化ビタミンは、体内合成ができないので毎日食事から積極的にとることが必要です。ビタミンCは細胞内外の抗酸化に働き、葉酸は脂質の酸化作用を有するホモシステインの血中濃度を減少させ抗酸化作用を発揮するとされます。
植物の花や葉、樹皮、茎などに含まれるポリフェノール類などの植物由来の抗酸化物質は一般的にSODと似た働きをするといわれます。また、大いに抗酸化作用を発揮する緑茶に多く含まれるカテキンもあります。

③脂溶性抗酸化物質

βカロテンは植物に豊富に存在する赤橙色の色素の1つで、人参・パセリ・カボチャ・春菊などに含まれていることが知られています。ビタミンEは強い抗酸化作用を持ち、体内の脂質の酸化を防ぎます。また、動脈硬化や血栓の予防・血圧の低下・LDL(悪玉)コレステロールを減少させる働きがあります。アーモンドや落花生・しそ・ほうれん草などに含まれます。
一方、アスタキサンチンはヘマトコッカスという藻類の一種に含まれる赤橙色の天然色素で、鮭・いくら・マス・オキアミ・エビ・カニなどに多く含まれています。最近、アスタキサンチンは生活習慣病に対する予防効果が注目されています。
アスタキサンチンは、細胞膜などの脂質中の一重項酸素(活性酸素の1つ)の消去に有効で、生体膜の構成脂肪酸の脂質過酸化抑制に関してはビタミンEの1000倍、さらに一重項酸素についてはビタミンEの550倍、βカロテンの40倍、ビタミンCの6000倍、CoQ10の800倍などといった報告もあります。
 CoQ10は、ATPを効率よく合成するのに重要な役割を果たし、このエネルギー産生促進作用がうっ血性心不全の治療薬として医薬品と認められ、2001年からは食品として認められています。
CoQ10の抗酸化作用としては、脂溶性の抗酸化物質として細胞膜やミトコンドリア膜の脂質ラジカルを消去し、酸化傷害の予防を担うことが注目されています。CoQ10は生体内で合成ができるため必須ではありませんが、加齢とともに減少することが知られています。


3)ストレスフリーMMTS後の酸化ストレス度の変化

酸化ストレス

クリニック診療実績における酸化ストレスの変化データ

クリニックでは、アークレイ社製のスポットケムIM器を使って、「ストレスフリーMMTS」介入前後で酸化ストレス度を測定しています。
その結果が次のグラフです。介入前後で酸化ストレスが有意に低減することがわかってきました。


4)ホメオスターシスの回復

「ストレスフリーMMTS」の特徴は、多重・多層的戦略で果たされます。
私たちの皮膚は発生学的には、脳や内耳の内部で音の振動を電気信号に変えて脳につなげる、有毛細胞と同じ出発点とされており、実は高度な機能を有しているといわれています。
この皮膚の体壁反射を利用して、私たち人類の想像もつかないような精巧で精微なシステムを活かそうと考えているのです。つまり、私たちの皮膚は心地良い温熱刺激を受けると素早く考え行動を起こすことに注目したのです。


5)考え、行動する皮膚

さて、私たちがクリニックで治療を行うときには、これからお示しする体表点6点同時に、48℃未満の皮膚が心地良いと感じる熱刺激を間欠的に45分間与えます。
研究を重ねて、この方法が効果を最大化することがわかったためです。このときの個々の温熱曲線や体表に与えられる温度差は、生体に諸々の影響を与えます。特に温度は、48℃未満のやけどを回避できる、いわゆる心地良い温熱刺激が極めて有効で、循環機能や自律神経機能に、大きな影響を及ぼすことを発見したのです。
さらに、次のような臨床的に興味深い重要な方法を、私たちは発見しました。

  • 左右同時に同じ温熱パターンのほうがハーモニー効果を高める。
  • 昇温カーブはなだらかで、ピーク後急峻な温度波形が有効であること。
  • 設定温度は、48℃未満が最も有効であること。

そしてこれらの発見は、放熱性(熱伝導性)に最も優れた金属であるアルミを導子に使用すること、金属の一端はアルミに純金をメッキして採用することに結びつきました。
金属のうち、最も電位差のある金とアルミを採用することによって、局部電池の原理によって微弱電流を発生させ、より治療効果を高める狙いがあったためです。
さらに、この温熱刺激は、皮膚の特定の部位にピンポイントで、より小さな点刺激でなされなければならないという法則を導き出しました。
そのことは、「皮膚は、今までの医学や生理学的知見で考えられているよりもはるかに高度な能力を有し、特定の皮膚は脳と同じように反応し、考え、行動する」という独自の仮説を打ち立てるに至りました。
そのヒントは発生学的に、皮膚が脳や高度な機能を持つ内耳の有毛細胞などと出発を同じにしているという事実です。
そして限りなくその特定の皮膚細胞に迫るために、より小さな接触面積が得られる独自の点状の温熱導子の採用に結びついたのです。
これらの皮膚の高度な機能を探求すべく、さらに研究が進められ、より高次元の皮膚機能が明らかになっていくのであろうと、私たちは考えています。

   

6か所の刺激点の目的と効果

右のN点
左のP点
左足三里
左右の足裏F点
(A) 左右F点

両足裏に位置する「F点」は、了德寺健二氏が発見した未知の体表点のうち最も効果的な体表点です。
「ストレスフリーMMTS」は、10万を超す臨床例からも100%の有効率で血中のストレスホルモンであるコルチゾールを低減させるとともに、末梢の血流を2倍以上増幅させます。
この効果は傑出しており、わずか1分でストレスにより緊張収縮した末梢の毛細血管を弛緩させ、毛細血管とほぼ同一直径である赤血球がスムーズに流れるようになります。
私たち人類は100年前に、「人類のすべての病気はストレスによって起こる」とされながら、人類はなぜか人体からストレスを除去する研究を怠ってきました。『人体からストレスをとると何が起きるのか?』という人類未知の現象を明らかにしたのは、現代医学的では想像もできなかった末梢の血流を2~4倍増やす技術だったのです。

(B)左足の三里・中脘(中極)

「左足の三里」及び「中脘」は、消化管を中心に幅広い効能が示される東洋医学古来のツボです。
これらのツボを選択したのは、足裏の「F点」の効果のみでは血流が1.2~1.4倍しか増幅しないのが「両足のF点」とともに「左足の三里」「中脘」または「中極」を加えると、わずか1分で2~4倍の血流増幅が起きるからです。
私たちはこの現象を、『ハーモニー効果』と呼んでいます。「ストレスフリーMMTS」は、ストレスによって高まっていたストレスホルモンであるコルチゾールや副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)を、ほぼ100%の確率で低減させます。このハーモニー効果は大きく、大幅な血流の増幅とともに体温の上昇が果たされるのです。
「ストレスフリーMMTS」を実施すると、腸管の蠕動運動、コルチゾールやACTHなどのストレスホルモンの低下と、信じられないほどの血流の増幅が瞬時に、ほぼ同時に起きるのです。
これら多くの症例からは、「ストレスフリーMMTS」によって何らかの電気的刺激が、遠心性に脳の視床下部に到達しているとみられています。
脳の視床下部からの指令で過剰に分泌され続けていたコルチゾールの分泌抑制が起こることで、体がストレスの影響から解除され、このような驚くべき現象が起こると考えられています。
「ストレスフリーMMTS」では、皮膚上の4点から同時に、心地良い1.5ミリメートル未満の金とアルミの導子から発せられた温熱が、間欠的に心地良い温度で供給されます。すると皮膚は反応し、考え、行動するのです。
皮膚からの温熱刺激の情報が、瞬時に全身の知覚神経や脈管を駆けめぐり、たくさんの遺伝子が縦横無尽に複雑に交絡し合って反応し、血管内皮細胞増殖因子(VEGF)や血管作動性腸管ペプチド(VIP)、また「若返りホルモン」とも呼ばれるアディポネクチンなどを発現することが確認されています。
VEGFは、全身の10万キロメートルにも及ぶ血管の血管内皮細胞を、瞬時に入れ替えるほどの能力を有しているとみられ、再生された血管内皮細胞が作る血管内壁はツルツルとなり、著しく血流の血管抵抗を下げることとなり、血流増幅に大きく寄与します。
また同時に出現したアディポネクチンは、インスリン抵抗性を改善することが知られており、「ストレスフリーMMTS」ではインスリンの値が約5分の1まで減りながら、血糖値やHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)が正常値に向かうことはもはや当たり前となっています。VIPも、最先端の研究者たちが注目している酵素で、血管の柔軟性を高め、血管を広げる作用が知られています。VIPは消化管を中心に、膵臓、脳の視床下部で作られることがわかっています。
さらにVIPは内臓の平滑筋を弛緩させ、各種ホルモンの分泌を促すほか、膵液と胆汁の分泌も促進させるのです。これらは、私たち人間の消化・吸収活動に大きく関わっているものです。また、VIPは心臓でも見つかっており、冠状動脈の血管拡張を引き起こすことが知られています。
実際に「ストレスフリーMMTS」によって、心不全の著しい改善が確認されているのです。VIPの作用効果はそれだけにとどまりません。腸管の蠕動運動は、腸粘膜上皮細胞であるEC細胞(クロム親和性細胞)に由来します。EC細胞は、胃・小腸・大腸にあり、1個の細胞には大量のセロトニンを含んでいるのですが、このセロトニンは、腸の蠕動運動を亢進させることで知られています。
小腸の内壁がこすられたり、圧が加わったりするとEC細胞が刺激され、セロトニンがピュッと出てくるのです。
粘膜刺激によってセロトニンが放出され、そのセロトニンにより粘膜下神経叢および筋層間神 経叢が活性化することによって、腸の蠕動運動が引き起こされていると考えられます。ところがEC細胞を刺激するのは、腸内圧の圧覚による力学的作用だけではありません。
実はVIPには、セロトニンの分泌誘導促進作用があることがわかっていて、「ストレスフリーMMTS」を実施すると腸管の蠕動運動がたちまち亢進するのは、VIPの分泌亢進によるものではないかと考えています。

【腸管ストレスフリー反射】
分泌されたセロトニンは、腸内で蠕動反射やセロトニン分泌反射を起こすシグナルとして働くだけでなく、腸から脳へのメッセージ伝達にも使われているという、「ストレスフリー反射」に関する重要な機構がわかってきました。
デイヴィット・W・アデルソンの新しい研究によると、腸からのシグナルが通る経路である迷走神経内の感覚神経の記録をとったところ、腸からのメッセージを検知したというのです。神経によって運ばれるメッセージが記録電極を通り過ぎるとき、微弱な電気変動として検知されます。
彼は高性能コンピュータを利用してこれを解明し、腸内で分泌されるセロトニンは、迷走神経内の感覚神経を活性化することを見つけ出したのです。
セロトニンがEC細胞に働きかけてセロトニンを分泌させる1回の刺激は、内部の腸と外部への脳にメッセージを送っていることがわかったのです。脳に送られるメッセージの内容はまだわかっていません。しかしながらこの報告は、私を小躍りさせました。
私たち生物にとって、戦いや恐怖から逃避するステージと、消化吸収のための腸管の働きのステージは、大きく乖離(かいり)しています。  そのため、戦いや逃避が終わって消化吸収のステージへ移ったときには、ストレスホルモンを分泌する扁桃体へ向けて、体を緊張させて敵に備えるストレスホルモンを抑制する、何らかのシグナルが送られなければならないはずです。
 実はこれが、迷走神経を介して扁桃体に到達した心地良い電気刺激ではないか、という仮説を私たちは立てているのです。これと同様の働きが、「ストレスフリーMMTS」で起こっていると考えられます。
 そこで、心地良い電気刺激によって起きる、この腸管から迷走神経を介して扁桃体に伝わる想像もできなかったストレスホルモン抑制反射を、「腸管ストレスフリー反射」と命名しました。
 セロトニンは、腸管の蠕動反射の亢進と同時に、迷走神経を介して脳の辺縁両側の扁桃体に心地よい電気刺激として伝えます。すると副腎皮質刺激放出ホルモン(CRH)の抑制が起き、脳下垂体に副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の抑制が起こり、副腎皮質に抑制シグナルが伝達され、コルチゾールの分泌低下を実現するというわけです。
 ストレスなどにより分泌が亢進しているコルチゾールを抑制する。それがホメオスターシス(生体恒常性)を実現しているのではないかと考えています。
 VIPの分泌亢進により、EC細胞のセロトニン分泌が刺激され、腸管の著しい蠕動運動が一瞬にして高められた結果、水分や栄養の吸収が高まると同時に、VIPによる血管の柔軟性の高まりと血管の広がりによって、さらにはVEGFの血管性状の改善によって、血流の大幅増幅が果たされるとみられます。
 つまり長生きのスイッチ(これまで述べてきた4点への心地よい刺激)をオンにすると、たちまち腸管の蠕動運動―ストレスホルモン抑制―血流の大幅増幅という現象が、三位一体として起きるのです。
三位一体とは、3つの要素が互いに結び付いていて本質においては1つであることを意味しており、さらには三者が協力して一体になることをいいます。

(C)右N点

人体若返りのための「ストレスフリーMMTS」は、先述の「ストレスフリーMMTS若返りサイクル」9条項によって成り立ち、その骨子は大幅な血流の増幅と、若返りの秘薬である成長ホルモンとエストロゲンの賦活亢進だったのです。
人類は、20歳をピークに加齢とともに減少し続ける成長ホルモンを加齢減少として受け入れて きました。
しかしながら、了德寺健二氏は成長ホルモンの分泌低下こそが老化と全疾病の根源であると考えました。世界で初めて「右N点」の刺激により、成長ホルモンの分泌亢進ができることを発見したのです。 
成長ホルモンの年代別分泌低下率と、免疫力、各種疾病の年代別不罹患率、全がん年代別不罹患率に高位に相関があることを突き止めました。
これらは免疫細胞を含むすべての細胞のうち、成長ホルモンの低下により老化した細胞が、分裂によって若返る術をなくして細胞死につながり、免疫細胞を含む細胞数が減じていくことこそが老化であり、同時に免疫力低下を示唆するものです。
また、成長ホルモンの分泌低下は赤血球を除くすべての細胞に存在するミトコンドリアとの関係にも発展します。細胞中のミトコンドリアも、充分な成長ホルモンの存在によって常に若返るための分裂を促されています。
ストレスフリーMMTS」による成長ホルモンの分泌亢進で、常に分裂を誘導されたミトコンドリアは続々と分裂を繰り返して若返り、さらに豊潤な血流がもたらす糖質などの充分な栄養分と酸素の供給によって、豊富なATP産生が果たされて細胞の活性化がなされると考えられます。

(D)左P点

「左P点」への「ストレスフリーMMTS」の導子装着は、脳への2倍以上の大幅な血流増幅と若返りホルモンの重要な1つである女性ホルモン・エストロゲンの賦活分泌亢進を目的としています。
先ほども述べたとおり、エストロゲンは加齢とともに減少し、閉経期になると枯渇していきます。また、若年期でもエストロゲンの分泌はストレスによって減少することがわかってきました。
エストロゲンは、私たちの身体のほとんどの機能に幅広く関わっていることが知られています。つまりエストロゲンは、人類の老化とほとんどの疾病に関与しているといっても過言ではありま せん。しかしながら、加齢やストレスによって減少するエストロゲンの分泌を、人類は必然のこととして受け入れてきました。
他方、人工的に作られたエストロゲンは、ネガティブフィードバックによって決して人類の若返りや疾病対策に効果的とはいえないことが知られています。つまり、自分自身のオーダーメイドでなければならないということです。
了德寺健二氏は、この「P点」への熱刺激で脳への大幅な血流増幅とエストロゲンの賦活分泌亢進が起きることを発見したのです。

6)なぜ酸化ストレスが低減するのか

「ストレスフリーMMTS」は、人類の理想的な医学技術であることがわかってきました。
なぜなら、理想の医学は安全無比であることであり、「ストレスフリーMMTS」は10万回を超える臨床を重ねながら副作用は皆無だからです。しかも、外科的な侵襲もなく、やけどしない心地良い温熱を4(もしくは6)ヵ所の体表点に間欠的に送る優しい治療です。
ストレスフリー器の金とアルミからなる直径1.5ミリメートルの小さな導子を4(もしくは6)ヵ所の体表点に装着し、48℃未満のやけどしない温熱を間欠的に送ると、わずか1分で脳を含む末梢の血流が2~4倍増幅し、加齢とともに減少した若返りホルモンである成長ホルモンと、女性ホルモン・エストロゲンが賦活して分泌亢進が起きてきます。
成長ホルモンは、全身の細胞とそれらに存在するミトコンドリアに分裂を促し、すべての細胞と細胞中のミトコンドリアはまったく新しい細胞に生まれ変わると考えられます。
「ストレスフリーMMTS」により増幅した血流は、細胞のエネルギー源である酸素を全身の細胞とミトコンドリアに豊潤に供与し、細胞のエネルギー源であるATPの産生が高まり、全身の細胞の活性化が達成されることになるのです。
細胞の中では、ATP産生の過程で酸素は98%使用され、約2%は免疫細胞の武器として使用されたり、排卵などの必要悪として使用されたりします。
しかしながら、古くなった細胞やミトコンドリアではATP産生の過程でミスを生じやすくなり、活性酸素が過剰に作られることが起きやすくなると考えられ、酸化ストレスが発生してくると考えられます。従って、成長ホルモンの分泌亢進と豊潤な血流による細胞およびミトコンドリアの若返りによって、すべてが活性化し、その効用がATP産生に波及した結果といえます。
また、「ストレスフリーMMTS」では介入後に赤血球の数が減少したかのようにみえます。
この現象は、「ストレスフリーMMTS」によって血漿が産生されて血液を希釈された結果ではないかと考えています。そのことから、細胞外溶液、細胞内溶液でも同様の現象が起きるのではないかと推測されます。血流低下によって細胞内が減圧的である可能性が高い、つまり、しぼんだ状態の細胞に「ストレスフリーMMTS」が豊潤な血流を与えることにより細胞内溶液が増加し、細胞内酸化ストレスが希釈された結果である可能性があると考えています。
「ストレスフリーMMTS」は、花粉症の症状や、脂質やコレステロール、HbA1cなどの値を著しく好転させますが、これらはいずれも「ストレスフリーMMTS」による希釈効果ではないかと思われます。

ストレスフリーMMTS療法を行うことにより9つの効果が表れます。
  1. 人体から科学的にストレスを取る(ストレスホルモンであるコルチゾールの低減)
  2. 血流量の増加
  3. 成長ホルモンの分泌亢進
  4. 細胞の中のミトコンドリアの活性とそれに伴う細胞の活性化
  5. 女性ホルモン エストロゲンの分泌亢進
  6. 体温の正常化(低体温の解消)
  7. 病気の根源とされる酸化ストレスの低減
  8. 血中二酸化炭素の低減と血液PHの正常化
  9. インターロイキン10が強烈に発現する(サイトカインストームを抑制する)

クリニックにおけるストレスフリーMMTS療法での診療実績

冷え症・不眠症・しみ・たるみ・しわ・老眼白内障緑内障眼瞼下垂高血圧・高脂血症・糖尿病パーキンソン病・認知症・小脳変性・関節リウマチ・各種ガン疾患・強皮症・静脈瘤・パニック障害・躁うつ病・花粉症・前立腺肥大症前立腺がん・婦人科疾患・不整脈・アルコール性肝炎